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BARBARELLA(バーバレラ) 1967年

「BARBARELLA(バーバレラ)」

duran.jpはハンドルネームの元ネタになったデュラン・デュランが登場するこの映画をけっして避ける事はできません。(08月03日の日記から移植しました)
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[監督] ロジェ・ヴァディム
[出演] ジェーン・フォンダ , ジョン・フィリップ・ロー , マルセル・マルソー , ウーゴ・トニャッツィ , ミロ・オーシャ , デヴィッド・へミングス

私は何十年も前に劇場(再上映専門の名画座)で観ました。そして、この度DVDをレンタルするにあたり絶対に外せない作品の1つでした。
当時、映画館で見た時に恥ずかしくなった事を憶えています。

西暦4万年、宇宙破壊光線を発明した狂気の天才科学者デュラン・デュランが突如姿を隠し、世には危機が迫っていた。
そこでバーバレラにデュラン・デュランの捜索秘密指令が下ったのだ。オープニングのタイトルバックでの描写は生唾モノです。
宇宙服を脱いで全裸になっていく無重力ストリップショー…一点の曇りも無いジェーンの明るい表情がいやらしさを増幅します。
隠すべき部分は微妙に隠していますので想像力が欠如している方々は不満を感じるかもしれません。
「おぃ!そんなところに文字を入るなよっ!」とか、ホントに微妙なんですよ。是非、大画面で鑑賞したいものですね。

ジャン・クロード・フォレスト(フランス)のSFエロティック劇画を基に、製作されて約40年経ちますが今観ても‘男心をそそる’逸品です。
女優たちを大物に育て‘次から次へと喰った’事でも有名なロジェ・バディム氏は、愛した女性の魅力を十二分に
引き出す才に長けています(それは根っからスケベな性格と言う意味にもなりますが)。
そして、当時彼の妻であったジェーンの綺麗な姿態をスクリーンの中に永久保存した功績に改めて敬意を表するものであります。

スリムに見えるボディ、そして大きからずの胸、長めの指、スラリと伸びた脚、男を虜にする大きな瞳、生意気そうな顔。
全てのパーツが男の本能を挑発し‘いやがうえにも征服欲を想起せざるをえない’情緒的な肢体を形成している事に
間違いはありません、実にエロい女性です。

映画ではストレートな性描写が無い分、かえって艶かしさが際立っています。また、着用するコスチュームも彼女の魅力を余すところ無く
引き出しています。彼女の特筆するところは顔の表情に愛嬌があり、美人にありがちな‘冷たさ’を感じない事だと思っています。
ちなみに、髪の色がブルネットの彼女ですが、この映画では髪をブロンドに染めていて、よりいっそう魅力的に見えます。
日本人の女性が金髪に染めると、単なるおバカにしか見えませんが、やはり白人の女性は金髪が似合いますよね。

本来活発な性格の彼女は、その後社会派に転じます(1979年の「チャイナ・シンドローム」は観ました)。
「バーバレラ」から3年後の70年にはヴァディムと別居。政治活動に積極的に関わるようになりベトナム反戦運動にも参加、
ハノイへ乗り込んだ事などで激しくバッシングされた時期もあり、また、現在まで3度の結婚を経験した波乱万丈な女性です。
少女時代から続く偉大なる父ヘンリーとの反目も影響していたんじゃないのかな…と、漠然に思ったりします。

ジェーンの父上は名優のヘンリー・フォンダ。ちなみに弟は、やはり俳優のピーター・フォンダ。そして「アサシン」主演の
ブリジット・フォンダはピーターの娘さんですから彼女とブリジットは伯母・姪の間柄になります。ブリジットも素敵な女性ですよね。
ジェーンが12歳の時に、母親がヘンリーの浮気を苦に自殺、しかも早々と再婚したオヤジを憎んだのか父と娘の関係は冬の季節が
長く続きますが、1981年の「黄昏」でジェーンが共演をセッティングし雪解けの季節が訪れました。しかし、運命は待ってくれませんでした。
翌年の82年にヘンリーは他界、もう少し時計の針がゆっくり進んでいたなら、もっともっと理解し合えたのではないでしょうか。

兎にも角にも、この映画は空中ストリップから、間接SEXという手法、人形を使ったSMチックな責め、ピアノを基にしたSEX拷問マシーン、
愛欲の女王様、男を水槽に浸けてその水(男のエッセンス)を飲む女たちとか…まぁ、こうして書くと「マニアックだな…」「変態趣味だな…」
「凄いな…」と思う方々もいらっしゃるかもしれませんが、いやいやそんな事はありません、ギャグチック仕立ての映画ですから
普通の精神レベルで御覧になれます。

たしかに、ジェーン・フォンダも素敵な女優さんですし、映画の内容も深読みすれば「キャンディ(エヴァ・オーリン)」と同じくする高尚な
メッセージが隠されている映画だと思いたいですけど、如何せんスケベな男どもが集まって作ったような映画ですから、
お子様(特に女の子)と御一緒に鑑賞するのは…避けた方が良いと存じます。