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MK34H/E-F,MK32M/E-G,MK34H/E-HのCPUクーラーをAXP-100に交換 その5

「その4」 の続きです。

機種純正のCPUクーラーとThermalright(サーマルライト)のCPUクーラー3製品、AXP-100(AXP-100/B)、AXP-100R、AXP-100 Muscle(マッスル)の冷却能力を調べてみました。調査方法は「XMedia Recode Portable 3.1.7.4」を使用して同じエンコード設定、同じ動画でエンコード作業して検証しています。厳密なデータじゃありませんが目安にはなります。エンコード所要時間は約5分~7分程度です。

AXP-100の3製品とも、付属のファンはカラーリングは異なりますがTY-100で、100mm-14mm厚の薄型タイプ(90mmファンとねじ穴位置の互換性がある)最大回転数は2500rpmで接続コネクタはPWM4pinです。NEC Mate タイプMEは高さ制限が厳しい機種(スリム型)なので、私が試した限りでは最大厚20mmのファンまでだと思いました。PWM制御が可能なパソコンでしたら回転数を900rpm~2,500rpmまで調整できます。

ブラウザの表示サイズを全画面表示か、縦長にすれば画像はアップロードしたオリジナルサイズで表示します。1024×768のモニタですと若干縮小されると思います。

【MK32M/E-G(i5-4570,3.20GHz,Haswell,メモリ8GB,Windows 8.1)】AXP-100R

ファイル 191-1.jpg ファイル 191-2.jpg ファイル 191-3.jpg

画像1番目。MK32M/E-G純正のCPUクーラー、電源ケーブルも通常の接続で、まったくのノーマルな状態です。エンコード中でも最大回転数で回った事は1度もありませんでした。むしろ回転は一定ではないかと思いました。Coreの温度はそれぞれMaxで[65℃][65℃][66℃][61℃]でした。

画像2番目。AXP-100Rです。TY-100は4pinのファンですが電源ケーブルはマザボの3pinに挿しています。回転数は一定ですが、最大回転数で回っていませんでした。Coreの温度はそれぞれMaxで[60℃][59℃][60℃][56℃]でした。

画像3番目。2番目と同様でAXP-100Rですが、電源を2pinだけ挿して常時最大回転数で回しました。懸念したファンの音ですが、机の下にパソコンを置けば気になりませんでした。Coreの温度はそれぞれMaxで[48℃][47℃][48℃][44℃]でした。

【MK34H/E-F(i7-3770,3.40GHz,Ivy Bridge,メモリ8GB,Windows 7 Pro 64bit)】AXP-100 Muscle(マッスル)

ファイル 191-4.jpg ファイル 191-5.jpg AXP-100マッスル、通常の電源接続です AXP-100マッスル、常時最大回転数で回す AXP-100R付属のグリスに変えました

画像4番目。MK34H/E-F純正のCPUクーラー、電源ケーブルも通常の接続で、まったくのノーマルな状態です。エンコード中でも最大回転数で回った事は1度もありませんでした。むしろ回転は一定ではないかと思いました。Coreの温度はそれぞれMaxで[69℃][70℃][71℃][69℃]でした。

画像5番目。純正のCPUクーラーですが、常時最大回転数2850rpmで回しルーフカバーも外した状態です。なかなか冷却効果良いです。ファンの音ですが近くに寄れば気になりますが、机の下にパソコンを置けば気になりませんでした。でも、ルーフカバーを外しているので、無防備状態の回ってるファンに何か触りそうで怖いです。自分の足の指とか。Coreの温度はそれぞれMaxで[56℃][57℃][59℃][55℃]でした。

画像6番目。AXP-100 Muscle(マッスル)です。電源ケーブルは通常のマザボの3pinに挿しています。回転数は一定ですが、最大回転数で回っていませんでした。グリスはマッスル付属品を使用しています。Coreの温度はそれぞれMaxで[69℃][73℃][72℃][71℃]でした。

画像7番目。6番目同様でAXP-100 Muscle(マッスル)ですが、電源を2pinだけ挿して常時最大回転数で回しました。懸念したファンの音ですが、机の下にパソコンを置けば気になりませんでした。Coreの温度はそれぞれMaxで[58℃][60℃][61℃][58℃]でした。

画像8番目。7番目と同じ設定ですが、AXP-100 Muscle(マッスル)付属のグリスからAXP-100R(AXP-100/B)のグリスに替えてみました。こんな事もあるのかなぁ、と思うほど温度が下がりました。Coreの温度はそれぞれMaxで[54℃][56℃][57℃][55℃]でした。

【MK34H/E-H(i7-4770,3.40GHz,Haswell,メモリ8GB,Windows 8.1)】AXP-100(AXP-100/B)

MK34H/E-H純正クーラーのエンコテスト温度です AXP-100/Bを手持ちの‘いつものグリス’を使用しています AXP-100/Bの付属のグリスに替えました。 常時最大回転数で回す

画像9番目。MK34H/E-H純正のCPUクーラー、電源ケーブルも通常の接続で、まったくのノーマルな状態です。エンコード中でも最大回転数で回った事は1度もありませんでした。むしろ回転は一定ではないかと思いました。Coreの温度はそれぞれMaxで[72℃][71℃][72℃][67℃]でした。

画像10番目。AXP-100/Bです。電源ケーブルは通常のマザボの3pinに挿しています。回転数は一定ですが、最大回転数で回っていませんでした。グリスは手持ちの‘いつものグリス=SANWA シリコングリス TK-P3S’を使用しています。Coreの温度はそれぞれMaxで[67℃][67℃][67℃][63℃]でした。

画像11番目。AXP-100/Bの付属のグリスに替えました。電源ケーブルは通常のマザボの3pinに挿しています。当然ですが10番目同様、回転数は一定ですが、最大回転数で回っていませんでした。それから、グリスを甘く見てはいけないと思いました。Coreの温度はそれぞれMaxで[63℃][62℃][63℃][59℃]でした。

画像12番目。11番目でグリスを変えた状態で、電源を2pinだけ挿して常時最大回転数で回しました。実際に自宅でサブ機として使用しています。ファンの音は静音とは言い難いですが机の下に設置しているので自分としては気になりません。Coreの温度はそれぞれMaxで[57℃][57℃][58℃][54℃]でした。良い結果が出ました。

上記では動画のエンコードでの結果ですが、CPU能力も上がっていますので所要時間も短くなってまいりました。E8600で約23分、Q9550では約13分前後のテストが、今のi7-4770では約5分ほどでエンコードが終わってしまいます。ですから別のテスト方法を探す事にしました。

ストレステストツールの「OCCT4.4.1」が良さそうでしたので、OCCTを使い幾つかのデータを取ってみました。

「その6」 に続きます。

  • 2014年12月30日(火)22時05分

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