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恩師を想う

2001/07/26 恩師を想う
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ミステリースポットの事を考えていたら恩師を思い出した。
この話は次の機会にして、先に恩師の事をコラムにします。

私の高校時代の恩師は現在、故郷の九州で教鞭をとっている。
彼は九州男児なのだ。故郷に帰って久しい。
年賀状とか暑中見舞いだけの付き合いになってしまったが、今でも私の事をランボー君と言ってくれる。
ランボーって言うのは乱暴とか映画の主人公の名前でもなくアルチュ-ル・ランボー(詩人)の事だ。
私はマッチョでは無いのです。

私はランボーの激しい生き方に共鳴して、詩集「地獄の一季節」なんて何度も何度も読み返した。
いつもランボー詩集を持ち歩いていた。
彼はそれを見て私をヒヤカシたのです。

彼の世界は五木寛之に三島由紀夫。それから政治。
体育の教師だから当然?右巻き(冗談)。金八先生とは大違い。
飯を馳走になったり、一緒に遊んだ(遊んでもらったと言うのが正解)、彼のアパートでは討論会。絶えず2~4人は来ていた。
彼は政治を語り、日本を語り、人生を熱く語った。

私は意見が合わない時が多かったが、どう言う訳か気に入って貰えた。
彼は幕末、維新の群像を語るのも好きだった。
吉田松陰も彼から教わった。
私は目を輝かせながら聞いていた。
彼も自分の活躍出来る舞台を求めていた。
「己の心の置ける場所」を捜していた。

機嫌が良い時(給料もらった時)には酒宴もあった。
ある時は足に使われた。
夜中にバイクでひとまわりも毎度の事→(ミステリースポット編に続く)

彼の生き方はお手本にならなかったが彼は間違いなく私の恩師だ。
残念だが私は恩師の期待通りには往かなかった。

  • 2001年07月26日(木)23時26分

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