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FOMA P2102V 動画作成

2003年04月26日更新 FOMA P2102Vでムービー(動画)を楽しみましょう

なんと言ってもSDカード搭載のメリットを生かしてムービーを楽しむのが定石ですね。
これは発売以前から噂になっていたので私も買ったらやってみようと思っていました。

【FOMA動画の予備知識】
1、iモーションメールフォーマット
撮影した動画をメールに添付して送信できるFOMAの動画フォーマットは今回から従来の「ASF形式」から
「MP4形式」に変更されました。相互に互換性はありません。
映像圧縮はMPEG-4、音声圧縮はAMR、のコーデックです。ASFもMPEG-4の一種です。

2、SDカードに保存出来る動画のフォーマットは「ASF形式」です。
3、ASF形式(動画配信用フォーマット)
Microsoftが開発したフォーマットでMPEG-4準拠です。WindowsMedia Playerで再生出来ます。

4、MP4形式(動画配信用フォーマット)
アップルのQuickTimeフォーマットを基本として策定されたMPEG-4の標準フォーマットです。
Quick Time6以降(クイックタイム6) で再生出来ます。

5、画面サイズ176x144(画面比率4:3.2727)ムービースタイルでの画面サイズは222x176

(注)まッサラのSDカードに、いきなり動画ファイルを入れてはダメです、認識されません。
どうでもいい静止画と動画を撮ったらSDカードに保存して下さい、そうすれば
SDカード内に静止画用と動画用のフォルダが自動生成されますので「必ず」その動画用フォルダにファイルを入れましょう。

【試した動画ファイル作成ツール】1~5まで各々リンクしてあり、別窓で表示します。

1、シャープCE-VR1/MPEG-4ビデオレコーダー

ネットでいろいろ調べたらシャープのCE-VR1(ザウルス用周辺機器、MPEG-4ビデオレコーダー)で作った
動画ファイルがP2102Vで再生できると言う事なので早速ヤフオクで調達しました。
私が入手したのは新品未使用のCE-VR1。即決で9800円、この時は相場価格が10000円以上に高騰して
いたから、まあまあの値段かな・・・でも価格調査した時より2000円位高かった。
作成出来るファイルの映像圧縮形式はMPEG-4準拠、音声圧縮形式はG726準拠で、拡張子は.ASF。
だからPCではWindowsMedia Playerで見る事が出来ます。

動画ファイル作成作業は超簡単です。電源をONにしてボタンを押すだけでMPEG-4が出来てしまいます。
画像サイズは160x120(画面比率4:3) ファインモード(15フレ)で作成しました。
P2012Vで再生する場合はファイル名を必ずMOL****.ASFと変えましょう。
元ネタの画像品質にもよりますが、自分的にはこれで作成した画像品質に不満でした。細かい設定も出来ません。

それにCE-VR1へCFカード用PCカードアダプタを差し込んで録画して、そのCFカードをデジカメに差し替えて
PCとUSB接続し、SDカードをSDカードリーダー/ライターに差してPCにUSB接続して、コピーを行なう作業に
ウンザリしたのでCE-VR1を速攻で転売しました。またCE-VR1の為だけにSDカード用のPCカードアダプタ
を調達するにはコスト高過ぎます。(CFカード用のPCカードアダプタは持っています・安価)
それでもTVニュースやビデオを、お手軽・簡単でMPEG-4ファイルに作成出来るから優れものだと思いました。

(補足)後で気が付いたのですがシャープのサイトにCE-VR1設定変更ユーティリティのダウンロードがあり
それで画質や色の詳細設定の変更できるようですがCE-VR1を転売した後なので検証していません


2、WindowsMedia Encoder7,WindowsMedia ツール4.1などの旧ツール群

ASF形式なら「当然」Microsoftだろう、とダウンロードしてきましたが上手く作成出来ませんでした。
これはどうやら「ASF形式」の生い立ちに関係しているようで・・・よく解りません(笑)
もしかしたらWIN95とかWIN98環境で以前のバージョンで作成すればP2102V上で「画像だけ」は再生可能な
ASFファイルが出来るかもしれませんが、ここまでかなり時間を浪費していたので面倒になり頓挫しました。
それと私のPC環境では、Microsoftの旧ツール群をインストールしたらPCの調子が悪くなりました。
ASF=Microsoft=普通に作成、と思っていましたが、以外と厄介な事情が解ったWindows Media Encoder編でした。

3、Quick Time6 Pro(クイックタイム6の有料版)

私が持っているデジカメ、サンヨーのDSC-MZ3で撮った動画はMOV形式なので、必然的にクイックタイムで再生する事になります。
有料版はQtでサポートしているファイルを編集出来るようになるバージョンでインストールするとQt6の機能が拡張します。
操作は簡単で解り易いので気に入ってます。ダウンロードのみの販売です。
「ASF」とQt6Proの「MP4」は同じMPEG-4ですが互換性はありません。でもWindowsMedia Encoderで試行錯誤していた時に
「もしかしたらQt6Proで作れば再生出来るかも」と思いました・・・って言うより「WindowsMedia Encoder」でダメなら
「Qt6Pro」ならイケルだろうと単純に思っただけですが。

これで作ったファイルの拡張子は.MP4になります。馴染みが薄いですか?・・・そうですよね。
画像サイズ160×120 30フレで作成したファイル「****.MP4」を「MOL****.ASF」に名前を変え
SDカードに入れてP2102Vで再生したところ、見事に「画像だけ」は再生出来ました。
この時は嬉しかったです。いろいろ試した結果、P2102Vでの再生可能画像サイズは176x132,176x144までです。

160x120はQt6の標準の編集で出来ますが、上の2つは前工程でサイズを整えて「現在のサイズ」を選択して出力しましょう。
でも、音声はどうやってもP2102V上では再生する事が出来ませんでした。
音声圧縮(コーディック)が対応していないと言う事でした。
動画はかなり綺麗だったので残念でしたが、改めてネットで検索したところ
シャープのCE-CV1と言うMPEG-4コンバータソフトが有効だと知りましたので早々に通信販売で購入しました。

**朗報**
下記の某FOMA専用掲示板に書いてあったのですがQuick Time6が音声圧縮AMRコーディックに対応するそうです。
そうすればブンブンのバンバンでバリバリです(私にとって扱い易いと言うことです)

4、pvAuthor(PVオーサー)

通販で購入したシャープのCE-CV1/MPEG4コンバータソフトがなかなか来ないのでネットで資料を漁っていたら
某FOMA専用掲示板を発見し「PVオーサー」の事が書いてあったので早々ダウンロードしました。
海外サイトで、ソフトは60日のお試し版です。現在最有力のP2102V用画像作成ソフトです。
英語ですがPVオーサーの変換操作は簡単で特別な作業はいりません。
画像は綺麗で満足出来ます。私のお気に入り太古の劣化しているビデオ「スリラー」から作成した動画ファイルを
P2102Vで再生すると字幕までハッキリ読めます。
現在は某FOMA専用掲示板を参考に画像サイズ176×144 30フレ 256kbpsで作成しています。
P2102V用に選択出来る画像サイズは、160x112,160x120,176x144で、176x132は無いです。

不満点は音声がちょっと悪いかな、と感じますが
これは音声圧縮方式AMRに起因するものだと言う事なので仕方の無い事だと思っています。
シャープのG.726コーディックの方が少しはマシかな・・・

5、シャープCE-CV1/MPEG-4コンバータソフト

映像圧縮形式はMPEG-4準拠、音声圧縮形式はG.726準拠です。
細かな設定はできませんが安価で簡単操作、お勧めです。
変換したいファイルをドラッグアンドドロップするだけです。
私の場合160x120のS-ファインモードで変換した動画ファイルはP2102V上で、途中再生不能になりました。
画質がなかなか良かったので残念でした。

推奨は160x120のファインモード(ビットレートは192Kbps前後)です。これでも画像はまあまあの合格点?だと思います。
音声はPVオーサーで作成したファイルより若干良い傾向にあります。
映像重視動画はPVオーサーで作成、音楽聴きたいな的な動画はこのCE-CV1/MPEG-4コンバータで、と使い分けても良いと思いました。

6、独り言
音声圧縮形式のG726・AMR共、オーディオ並みの音質は期待できせんが「思いの外、結構、良いかな?・・・多分」と
思いました。素人の疑問点としては何故、G726音声圧縮で作成してもP2102Vで音声が再生出来るのか?
それじゃ、Qt6Proで作った動画ファイルだって、音声が再生出来てもいいじゃないですか?と思いました(素人丸出し)

【P2102V用動画ファイル作成の流れ】
●pvAuthor(PVオーサー)か、シャープCE-CV1/MPEG-4コンバータソフトを最終工程ツールにします。
(Quick Timeが音声圧縮コーディックAMRに対応した場合も同じく最終工程ツールにします)

mpeg2の場合
(例)テレビ&ビデオキャプチャーでmpeg2ファイル→「DVD2AVI」で映像ファイル.d2vと音声ファイル.mpaに出力
→編集する作業がある場合は、音声ファイル.mpaを「TMPGEnc」で→.wavファイルに変換して.d2vと.wavファイルを
「AVIUTL」で合成、カットする部分を編集して.aupに→「TMPGEnc」でmpeg1に→「PVオーサー」で.mp4(名前を.ASFに変える)かCE-CV1で.ASFファイル

mpeg1の場合
(例)拾ってきたmpeg1ファイル→「TMPGEnc」で.tprファイルに変換→「AVIUTL」でカット等編集して.aupファイル→
「TMPGEnc」でmpeg1に変換して→「PVオーサー」で.mp4かCE-CV1で.ASFファイル

元ネタのmpeg1ファイルが何も編集する事が無ければ直接「PVオーサー」か「CE-CV1」にぶち込みましょう。

Quick Timeの場合
mpeg1を編集する時に「オーディオトラックが無いのでオーディオは出力されません」と言われてしまいますので
Quick Timeの前工程で.AVIファイルに変換しましょう(容量が大きくなるからイヤですね)またはQuick Timeの「何らかの編集機能」を使って編集しましょう。
また、最終的に160x120以外の画像サイズにする場合はQuick Timeで.MP4に変換する前工程でサイズを整えておきましょう。
「何らかの編集機能」はQt6が音声圧縮コーディックAMRに対応してから、ゆっくり勉強するつもりです(笑)

●DivXコーディックで圧縮してある.AVIファイルの場合は「AVIUTL」等でDivXコーディックを取り除いた.AVIファイルに
変換した方が後工程で編集がやり易いと思っています。

【動画変換・編集ソフト】1~4まで各々リンクしてあり、別窓で表示します。

1、真空波動研コーデックチェッカー兼WindowsMediaPlayerフロントエンド  「PC/Program」の生産物にあります。

2、DVD2AVI これで直接AVIファイルを出力するよりd2v形式で出力した方が容量が軽いし融通がきくと思います。

3、AVIUTL これで直接AVIファイルを出力するよりaup形式で出力した方が容量が軽いし融通がきくと思います。

4、TMPGEnc プラグインでQtのMOVファイルも変換できちゃう・・・これは非常に有効な機能です。

(注)2003年04月26日現在のリンク先です。また、私自身はこのコラムで取り上げたツールについて「詳しい」
取り扱い方法の問い合わせは受け付けていません・・・私もよく理解していないので

  • 2003年04月26日(土)00時04分

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