個別記事

第十七話「ドツボのDELL OptiPlex SX280・その5」

第十七話「ドツボのDELL OptiPlex SX280・その5」   2005年08月18日更新

ハードディスクユーティリティソフトの「Acronis PartitionExpert2003」と「Acronis True Image7.0」は使い易いから好きでした。PartitionExpert2003はパーティションの作成・削除・フォーマット・サイズの変更・移動・コピー等を簡単な操作で行える。

USB接続の外付けHDDも認識するので内蔵HDDと同じ様に作業が可能だ。しかも、OSが入っているCドライブもデータを保持したままリサイズ可能で、また一連の作業スピードも速いから非常に重宝していた。

True Image7.0はバックアップ&復元ツールで例えばCドライブのイメージバックアップを作成してUSB接続の外付けHDD等に保存しておけばいつでも復元が可能。WinXP標準の「システムの復元」よりも精神衛生上、優れていると思っている。

しかもイメージファイルを仮想ドライブとして参照できるのがありがたい。これは普通のドライブと同じようにイメージファイル内の個々のデータにアクセスできる。つまり固有のドライブ文字が割り当てられた新しいディスク(例えばEとかFドライブとか)として認識されて必要なデータ類が参照可能になる「仮想ディスク」の機能がある。

上記の2つのソフトをSX280に導入してみた。PartitionExpert2003はWin上で起動すれば何ら問題無く普通に使えるのだが、画像のようにCDから起動するとCドライブ(シリアルATAの内蔵ハードディスク)を認識しないのだ。

この状態でUSB接続の外付けHDD(例えばFドライブ)が接続されていれば、それはPartitionExpert2003からは「Cドライブ」として認識される。


画像1番目はCDブートで内蔵ハードディスクを認識しない。
画像2番目、外付けでUSB接続されたハードディスクを見ている。
(PartitionExpert2003をCDから起動した画像)

True Image7.0も何ら問題も無くイメージファイル(Cドライブのバックアップファイル)を作成する事は可能だったが、そのイメージを復元する事に何度も失敗
した。(今まで他の数機種で何十回以上も経験があるから失敗するなんて有り得ないのだ)。
それでも作成したCドライブのイメージを「仮想ディスク」にして中身を参照する事は可能なので全然使えないって事はない。
2つのソフト共、SX280では機能半減で使用可能なのだが魅力も半減してしまった。非常に使い勝手が良好だっただけに惜しいです。
もしかすると8400でも同じ状況に陥るかもしれないので何か対策を講じなければならない・・・と考えると憂鬱になってきた。
赤丸で囲った「イメージの参照」で仮想ディスクドライブになる。

SX280の不具合記事もここまで続くと焦点がボケてしまっているので読む人には難解になっていると思う。実は前回のお話の中で私はソフトとハード両面の複合的な不具合を疑っていたのだ。ハード的にはグラフィック関係、ソフトではJava?とか何かがIEの仕事に絡む、と。

今までインターネットをしないローカルテストでは不具合現象が起き難い事は事実で「調子が良い・改善された」と思ったのは全てローカルテスト中だったのだ。

そしてインターネットをやり始めると途端に不具合が起きる・・・この繰り返しなので、それで「一気に片をつける為にパソコンに負荷をかけながらインターネットエクスプローラを使う」検証を試みたのだが、前回の画像のような現象が起きてもDELLのサポセンは「ハード的には問題が無いので何らかのソフトが問題を起こしている」というスタンスを崩さなかった。

私自身でも念の為にメモリも疑ってテストを実施してみたが異常なしだった。(参考メモリテスト・memtest86+ V1.60)

前回のお話で「セキュリティソフトを変更する」と書いたのはMcAfeeを疑ったからだ・・・消去法でいけば不具合(相性の悪い)の元凶は「もうこのソフトしか残されていない」ところまで行き着いている。そして導入するアンチウィルスソフトは自分なりに調べた結果「Avast!4日本語版」にした。

ファイアウォールはK先生推薦の「Outpost Firewall」、これも調べるとなかなか良いと納得して導入を決めた。
他のソフト類はインストールしないで出来る限りウィンドウズの「素の状態」で検証してみる事にした。

8月5日、この日は画像付き日記でも書いた通り夏風邪を引き早退、病院から帰宅後寝床に直行した。夢の途中で目が覚めたら身体が軽くなっていたのでビールを飲みながらパソコンを触りはじめた。暫くして画像のようなブルーバック画面になり顔が青ざめ、速攻でDELLのサポセンにTEL・・・珍しく直ぐに繋がった事も怪奇現象だ(爆)。

サポセンさん曰く、何かのソフトが原因だと思うが頻繁に出るようなら「ハード的に不具合の可能性もあるので修理を受け付ける」ような御言葉を頂いたので何となくホッとした気分になったが、ただこの時は「Outpost Firewall」をインストールしてあったのが気になった。
↓こちら側

8月6日、睡眠時間もたっぷり取ったせいなのか身体も軽く食欲もあり熱も平熱に下がっていた。点滴をやると治りが早いのかな?と思った。さて、今度は「Avast!4日本語版」を導入した。そして暫くすると、画像のような昨日とは違うブルーバック画面になった・・・

漠然と「Outpost Firewall」か「Avast!4日本語版」あるいは両方のせいだと直感した。
サポセンにTEL・・・昨日も今回も一発で繋がるので不気味だ(爆)。
サポセンさん曰く、この手のメッセージは基本的に「ソフト側の不具合」らしいが、それでもハードのせいにした方が精神衛生上良いので「それで、その後はどーすりゃいいの?やっぱりハードには問題ないの?、修理しましょうよ」と言うだけ言ってみた。

結局、アプリケーションの削除を行って、システムの復元作業を実施する事になった。ここでサポセンさんから「BIOS画面を表示して下さい」と言われたが「BIOSでまたハードテストとかやるんでしょ?もう何回もやっていますよ・・・」と私はムダな事だと言わんばかりに呟いた。

サポセンさんは「BIOSを初期化して工場出荷状態に戻しますので」と、今まで行った事がない作業を指示してきた。早い話が工場出荷時にハイパースレッディングがONにオプション設定されているのでそれを「なし」に戻したのだ。

で・・・また暫く様子を見る事になったのだが、アプリケーションの削除とシステムの復元では気に入らないのでOSの再インストールをする事にした。セキュリティソフトはノートンのお試し版を使う事に決めた。

8月7日この日はシリアルATAのハードディスクとそれを入れる外付けケースを調達しようとパソコンショップに行った。「True Image7.0」の対策を検証する為だから容量は80GBでも60GBでも何でもよかった。

それに8400の内蔵セカンドHDDにも使えるし。復元で失敗ばかりしたのが納得できないないので、それならば「クローンHDDで復元を成功させよう」という魂胆だった。ショップで3.5インチハードディスクと外付けケースを
物色していると1つの商品に目が留まった。

CenturyのニコイチBOX(CTW35U2)・・・「こんなのがあれば良いのにー」と思っていたハードディスクが2つ入るUSB接続の外付けケース。しかもFAN付きだ。(中身のハードディスクはシリアルATAではなく普通のUltraATA133と100に対応)

結局、SATAのハードディスクと外付けケースを買うつもりがニコイチBOX(CTW35U2)に化けてしまった(爆)。

時刻は夕方近くになっていて今夜は清水みなと祭りの花火をカミさんと見る約束になっていた。私はちょっと焦りながらケースの組み立て作業を始めてしまった。
ハードディスクを2個取り付けて、とりあえず今まで使っていた外付けケース用の電源ケーブルを繋いでみると1個のハードディスクから・・・


わぁぁぁーん!!!!白い煙が基盤から出てきたよおおぉぉ!!!!!!!

・・・・ そろそろ花火を見に行く時間になった・・・私は、私は・・・いったい何をやっているんだろう?、何故トラブルばかり起きるんだろう?。花火は安倍川の花火大会の時より綺麗に見えた筈なのに私の心はダイナマイトで粉々に吹き飛んでいた。

・・・・・・つづく

  • 2005年08月18日(木)22時44分

▲ Page top