独白07「疵…Part2」noscript版
クラリス・・・君に背中を刺されたのは・・・今頃の季節だったね
汗ばむ愛のあとで 君は隠し持っていた 凍りのナイフを
力いっぱい振り下ろした
白いシーツが 鮮血で真っ赤に染まり 私の裸身を・・・
髪の毛の先端から 足の爪先まで激痛が
閃光と共に貫いた
私は 私のような人間でも血は赤いんだな・・・と
ボンヤリ思いながら次第に意識が薄れていった
あの時 何があったんだろう・・・君を喰らおうとしたのかね?
ホンの僅か 刃先の欠片が身体の中に残り 今でもシクシク痛む・・・
それはまるで欠片が 君の肉体の一部で
私の肉体と同化する事に
拒絶反応を起こしているように思えてならない
この苦痛は 時として心地よく、時として恍惚に、時として阿修羅の如く・・・ 私はなす術も無く、ただ茫然と身を委ね、甘受し、忘却の彼方を虚ろに見つめる
いつか苦痛は 時空を超越し、君の残した欠片が私の肉体と、識と完全に同化するまで
・・・Kiss&Kill-2003/08/11 21:44(Mon)-
(加筆修正あり-2018.12.06-)
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