2001/09/24 ミステリースポット7
静岡県中部地方Y市ミステリースポット2景 (この話はY市在住のW君からの情報です)
1、Y市民文化センターの楽屋
W君の友人T君は催し物好きで自ら司会もかって出るそうです。
器用で、簡単な小道具だったら自分で作っちゃいます。
イベント好きの青年って結構居ますよね。
彼は、ある団体の催し物のお手伝いをする事になりました。
この日のイベントは夜で、Y市文化センターを利用したそうです。
Y市のこの場所は、文化センターが立てられる前には市立病院で、
現在楽屋になっている場所が病院時代には遺体安置所だったらしく、
警備の人が夜に霊をみたという噂はY市ではかなり有名な話らしいです。
イベントが終わり、T君はマメなので後片付けとかに率先して動き、
彼が帰る頃には人も減り2,3人になっていたそうです。
残った連中と帰り支度をして車まで行ったんですが忘れ物に気が付き、
彼らと駐車場で「さよなら」の挨拶を交わして楽屋に一人で戻ることになりました。
誰も居ない静かな楽屋はシーンと静まり返り気味が悪かったそうです。
でも誰かが居るような気配を感じたのですが人影も無く、
何となくおかしいなって思ったそうです。
忘れ物は見つかって、そして帰る時に
気配を身近に感じて、ふいに後ろを振り返ったら・・・
「わ・た・し・の・××・ど・こ・・・」!!
T君全身鳥肌がたってその場から逃げるように無我夢中で駈けたそうです。
T君は気が動転していて、その帰宅途中に交通事故を起こしたそうです。
幸い、軽い怪我で済んだようですが、一番ショックだったのは
怪我をした箇所が幽霊が言っていた「××」と同じ所だったそうです。
2、旧郵便局交差点の歩道に座っているおばあさん
現在70歳になるNさんは人には見えないモノが見えるそうです。
今では、「見えちゃうんだから仕方が無いな・・」と悟って、
他人にはその事を言わないそうです。
見えると言っても人のような輪郭が白くボンヤリ、漠然と見えるみたいです。
でもNさん、このおばあさんがしゃがんでいる姿だけは
ハッキリ見えたと言ってました。
だから見初めのうちは本当の人間だと思っていたそうです。
NさんはY市に引越ししてきたばかりで、地理を覚える為
また健康管理為に車の往来が収まった夜に散歩するのが日課で、
毎日ほぼ同じ時刻には旧郵便局交差点付近を通り掛かっていました。
最初の頃は気が付かなかったのですが何回か通るうちに
反対側の歩道に座り込んでいるおばあさんの存在に気が付いたそうです。
近所の人もさほど気に留めていない様子だし
夜ですから人通りもまばらになっているので
「この近所のおばあさんが座っている」と思ったそうです。
そのうちに同じ場所で同じ格好で座っているので
ヘンだな、って思うようになりました。
ある日の昼間NさんはY駅の方に用事があり歩いて出掛けたそうです。
Nさん宅からY駅まで距離は随分ありますが途中までは
散歩のコースですから気持ちは楽です。用事を済ませての帰り道、
いつもの散歩コースの旧郵便局交差点付近を通り掛かかりました。
おばあさんの事が気になっていたので
近くの商店で商品を買うふりをして何気なくおばあさんの事を尋ねたそうです。
商店の旦那さんは困惑した顔で
「お客さんのように尋ねる人が時々うちに来るけどそんなおばあさんはいませんよ」
と言われたそうです。
Nさんは現在、何があっても旧郵便局交差点は通らないそうです。
見え過ぎちゃうのも困りものですね。