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Vine Linux 4.0ドライブ(ボリューム)のマウント・アンマウントはGUIで設定できる(シリーズ, その8)

「Vine Linux 4.0 GNOMEのデスクトップとスクリーンショット (シリーズ, その7)」からの続きです。
今回は、内蔵ハードディスクの先住民でありますWindows XPのドライブ(俗に言うCドライブとかEドライブのパーティション)をVine側から有効活用(参照とコピーのみ)できるようにマウント・アンマウントをやってみました。

私の環境はCドライブもEドライブもフォーマット形式がNTFSです。
【こんな状況を想定してみてください】
Vineで作業中、XP側のデータ収納用ドライブ(私の場合はEドライブ)に保存されているファイルをVine側にコピーする必要が生じた。

ファイル 143-1.jpgしかし、データ収納用ドライブ(63.1Gバイトボリューム)をダブルクリックして開こうとしたらエラーが表示されてしまいました。「なんだぁ!このエラーは?」、はぃ申し訳ありません。通常ではVine側ドライブとXP側ドライブでは相互に参照不可能であります。

例えば、Windows XPを起動して「マイコンピュータ」から表示されるドライブ一覧にはVine Linuxのドライブは表示(認識)されませんし、画像のようにVine Linuxを起動してデスクトップの「コンピュータ」でXPのドライブは表示されていますが、中身を見る事ができません。
それから63.1Gバイトボリュームのアイコンを右クリックしたメニューでは「ボリュームのマウント」がありますが、現時点では画面と同じエラーになってしまいます。(ちなみに画像で20.0GバイトボリュームはXPで言うところのCドライブです)

そこでボリューム(ドライブ)のマウント・アンマウントの方法をネットで調べると、[GNOME端末 コマンド・ライン端末]→シェル(‘その6’の画像参照、Win XPの‘コマンドプロンプト’の画面みたいなもの)から「mkdir /mnt/dos」と「mount /dev/sda2 /mnt/dos」という2つの呪文を使用すれば良い事が判ったので、早速実行しました。

シェルの[root@localhost root]#の箇所でmkdir /mnt/dosと入力してEnterキー、続いてmount /dev/sda2 /mnt/dosを同じくです。
「dev/sda2」はデータ収納用ドライブ(63.1Gバイトボリューム)を指しています。この2つのコマンドでマウントした事を確認しました。
「mkdir /mnt/dos」の意味はファイルシステム下のmntにdosというディレクトリを作るという意味らしいです。
アンマウントのコマンドは「umount /mnt/dos」です。
ちなみに、何処かにムニャムニャと呪文を追加記述しておけば起動した時に自動でマウントするみたいです。

ファイル 143-2.jpg「おまえは何故、唐突に‘dev/sda2’がデータ収納用ドライブだと断言できるのか?」…はぃ、判っていました。
Vineインストール記事の「その2」で、5番目の画像を参照して下さい。←と、このような答えを用意していましたが技を使っていないようなので、内蔵ハードディスクの情報を教えてくれそうなメニューを探したところ、この画像のメニューを見つけました。
画像の説明をします。上パネルの「デスクトップ」→「システム管理」→「ディスクの管理」をクリックします。
そうすると次の画面になりました。

ファイル 143-3.jpgこの画面では120GBハードディスクが「2基有る」かのように表示されていますが、上から2番目のハードディスクアイコンを選択したら「ATA何々」「114.50GiB」「/dev/sda」が表示されたので、これで良いと思います。
一番上のハードディスクアイコンはクリックしても識別が表示されませんでしたから無視して良いんじゃないでしょうか。
「プロパティ」横の「パーティション」をクリックすると次の画面になりました。

ファイル 143-4.jpg「パーティション一覧」でパーティションを上から順番にクリックすると各々の情報が表示されます。「やったぁ!」
「データ収納用ドライブが‘dev/sda2’である証拠はここあります。」という答えを見つけました。
いや、私はもっと‘重要な事’を発見しましたよ!。(‘重要な事’とは…一番最後に書いてある【ここ重要】を見てください)

パーティションの情報を見ると状態はアクセス不可。アクセスパスは「なし」ですが変更可能らしいのが判ります。
そこで、上で書いた「/mnt/dos」とか、ここに入力して、いろいろ試した結果、画像に挿入してある通り
「/mnt/dos」を入力、そして「有効」ボタンを押すと次の画像になりました。

ファイル 143-5.jpg
「/mnt/dos」を入力、そして「有効」ボタンを押した結果が、この画面になりました。嘘か真か、この段階では知る由も
無かったのですが、間違いなくアクセス可能になった事を、その後に確認しました。1番目の画像の前に書いたような
「シェル」内で呪文を操作するよりも、私たち素人はグラフィカルな画面(GUI)で操作できる方が確実で簡単ですよね。
(ファイルシステムでmnt下にxpというディレクトリ名で作成したならば/mnt/xpです。また、変更ボタンでディレクトリを選択しても可です)

今回の場合、XP側のデータ収納用ドライブはNTFSフォーマットなのでVine側からアクセスするには「制限があります」。
それは「参照・コピーは可能」ですが、「元ネタの書き換え・あるいはファイル・フォルダの新規作成は不可」です。
NTFSでフォーマットされたドライブをVine側から書き込み可能にするには「何か」細工をすればいいらしいですが
XP側→Vine側にファイルをコピーできるだけで事足りる私には、その必然性はないです。

【ドライブ(ボリューム)のアンマウント】
マウントしているドライブのアイコンを右クリックでメニューから「アンマウント」を選べばOKなんですが、内蔵ディスクの場合はそのままの
状態で良いんじゃないでしょうか?。シャットダウン時には自動でアンマウントするって普通ですよね…私、間違っていますか?。

【ここ重要】
今回は、ドライブ(ボリューム)のマウント・アンマウントが「コマンドラインばかりでなく、GUIでも設定できる」のが判っただけでも収穫ですが、ならば、以前シェルで実行したコマンド「apt-get」だってGUIで出来る手段があるんじゃないか?、と思うのは当然の成り行きであります。調べた結果、‘Synapticパッケージマネージャ’なるものがVine Linux4.0に備わっているのが判りました。

「Synaptic」については、Vineオフィシャルサイト https://vinelinux.org/ 「Vine Linuxのオンライン・マニュアル」の
‘第6章 Synapticによるパッケージ管理’を参照して下さい。やはり、私たち素人は時々マニュアルを読みましょう。
Vine Linuxを触る前に読んだ時はチンプンカンプンだった意味も、触っている今は少しずつでも判るような気がしてきます。

以前に紹介した「apt-get」のアップデート・アップグレードは「Synaptic」のグラフィカルな画面(GUI)で操作できる事が判りました。
KDEもsambaだって、コマンドラインを使わなくても‘Synaptic’でインストールできるとは、率直に申し上げて驚きました。

「その9」に続きます。

archives::vine-linuxに戻ります。
  • 2007年03月01日(木)21時55分

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