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ThinkPad X31、 Acronis True DriveのブータブルメディアをUSBフラッシュメモリから起動(ブート)する。

IBM ThinkPad X31 2672-CBJのハードディスク換装 IBM X31関連の記事その6 07年09月12日更新

続きは9月15日更新の「ThinkPad X31、Acronis True DriveのブータブルメディアとDOS起動ディスクをUSBフラッシュメモリから起動」です。


約4年ぶりにX31のリカバリ作業の検証を実施したところ、外付けFDDを使用する事に疑問が生じました。

当時も接続させたいUSB外付け機器は3基(CD/FDD/2.5HDD)あり、X31本体にはUSBポートが2つしか無かったのでRAM(仮想FDD)の機能を使った記憶がありました。外付けFDDから起動して→仮想FDDを作って→外付けFDDを抜いて→USB外付け機器を1つ装着する。
こんな手順にする起動ディスクの中身だったと思います。

それに今さら外付けFDD…、いや、外付けCDドライブでさえ必要としないのではないか?と思った次第です。X31用のドッキングステーション(ウルトラベースX3)を持っていれば何かと便利なんですが趣旨から逸脱します。

それでネットでいろいろ検索したところ、USBフラッシュメモリが使える事が判ったのでトライしてみました。
1)、DOSの起動ディスク(昔、作成したWin98SEとかMEの起動FDの中身を入れる)で使用してみる。
2)、Acronis True Drive(True Image 9.0とDisk Director Suite 10.0)の統合されたブータブルレスキューを入れて起動用にしてみる。
  True Image 9.0→True Image 10 Homeに無料バージョンアップ

USBフラッシュメモリを極普通にフォーマットして、ただ単にファイルのコピーをしただけではUSB接続の
記憶媒体としては当然使えますが、起動用には使えませんでした。
1、2(注・True Imageだけの起動)とも参考サイトがあったので参照して個別には上手くいったので、DosとTrue Driveのブータブルの2つをUSBメモリに突っ込んでみようと試行しました。
マルチブートとかデュアルブートとか言うと思いますが。

結果的にはDOSとのマルチブートは失敗に終わりましたが参考サイト様等、短時間に知識を習得する事が出来て有意義でした。とりあえず、今回はマルチブータブルUSBメモリの作成は断念して、代替案の「マルチブータブルCD編」を前回記事で前回記事で大雑把に紹介しました。

Acronis True DriveにはAcronis True Image 9.0とAcronis Disk Director Suite 10.0の2本+αが入っているお徳用品です。
私の場合、乗換優待版(定価11,550円)なんですが、5000円以下で新品を購入できてラッキーでした。さらに!直後に無料バージョンアップキャンペーンが始まり、領収書を販売元のプロトンに送ったらAcronis True Image 10 Home が送られてきました♪。

ファイル 150-1.jpg余談ですが、 まだ こんな古いソフトも持っています。
「Acronis TrueImage 6.0」と「Acronis PartitionExpert 2003」のセット商品。
これも格安で入手した記憶があります。

【参考サイト様 一覧】

USBブート推進協議会  //orz.kakiko.com/kaeru/usbboot.html

魔法のキキ  //kiki.suppa.jp/

つれづれなる日記  //bamboo-hill.air-nifty.com/diary/2006/08/usbdos_5e99.html

マルチブータブルCD/DVD製作法  //lets-go.hp.infoseek.co.jp/bootcd/index.html…(リンク切れ)

Palm84(私的ハードディスク関連めも USBメモリでブート) //www10.plala.or.jp/palm84/harddisk.html…(リンク切れ)

魔法のキキ(Acronis True Image をUSBメモリから起動する) //kiki.suppa.jp/usbboot/usbtrueimage.htm

CD-ROM ブートセクタの抜き出し //homepage1.nifty.com/%7Eyu-/tips/ThinkPad/CDbootsect.html…(リンク切れ)

USBへOSを書き込む - USB-Knoppixではじめよう  //yumenohako.jp/cgi-bin/knoppix/wiki.cgi…(リンク切れ)

【USBフラッシュメモリをDOS起動ディスクにする為のフォーマットツール】

HP USB Disk Storage Format Tool

【便利なソフト・ツール】

仮想な背中 -Virtual Floppy Drive-FDドライブが無いPCには地獄に仏 仮想FDソフト
 //chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/indexj.html…(リンク切れ)

True Imageのブータブルレスキューを起動する為のブートローダ SYSLINUX
https://wiki.syslinux.org/wiki/index.php?title=The_Syslinux_Project

【A、作業内容・USBメモリからDOSを起動する方法】
つれづれなる日記さんのUSBメモリからのDOS起動2 //bamboo-hill.air-nifty.com/diary/2006/08/usbdos_5e99.html

1)、X31のBIOSを最新にしました。

2)、Audiでもらった128MBのUSBメモリを「HP USB Disk Storage Format Tool」でフォーマットする。
  この時、必要なのはWin98の起動ディスクの中身。
  USBフラッシュメモリの中にIO.SYS、MSDOS.SYS、COMMAND.COMの3つがコピーされる。
  残ったファイルは手動でコピーする。

【B、作業内容・USBメモリからTrue ImageとDisk Director Suiteの統合されたブータブルレスキューを起動する方法】
魔法のキキさんのAcronis True Image をUSBメモリから起動する //kiki.suppa.jp/usbboot/usbtrueimage.htm

1)、128MBのUSBメモリを通常にフォーマット。

2)、True ImageかDisk Director Suiteのブータブルメディアビルダーを起動してインストール先ドライブにUSBメモリを選択

3)、そのUSBメモリから起動すると、Acronis Loader Fatal Error : boot drive (partition) not found. press <enter> to try to boot your OS...
  とパソコンに叱られます。

4)、ブートローダーのsyslinuxをダウンロードして解凍した中からwin32フォルダ内のsyslinux.exeをコマンドプロンプトで実行する。
  syslinux -s (USBメモリのドライブレター):   そうするとUSBメモリの中にldlinux.sysができてsyslinuxがインストールされる。

5)、ブータブルCD内かパソコン内のTrue Imageインストール先にあるkernel.datとramdisk.datをUSBメモリにコピーする。
  魔法のキキさんのところにあるsyslinux.cfgの記述をコピーしてsyslinux.cfgを作ってUSBメモリに放り込む。
default TI
prompt 1
timeout 5
label TI
kernel kernel.dat
append rw initrd=ramdisk.dat /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet

6)、USBメモリを挿してからX31の電源ON→F12キーを押しブートセレクタで-USB HDD ****** FLASH DISK-(USB)を選択する。
   *******は固有の番号だと思いますから、各自で相違があると思います。私の場合はU2120706

7)、やったぁ!Acronis True Imageが起動しました♪…でも、これではDisk Director Suiteは起動しません。

で、Palm84 某所の日記 - USBメモリでブートいろいろ - マルチブート編 https://diary.palm84.com/entry/20070323/1174656619
を参考にしてアレンジ。

8)、syslinux.cfgの記述を変更する
default 1
display menu.txt
F1 menu.txt
F2 Acronis True Image Home 10.0/f2
F3 Acronis Disk Director Suite 10.0/f3
prompt 1
label 1
kernel KERN3.DAT
append rw initrd=RAMD2.DAT /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet
label 2
kernel KERN19.DAT
append rw initrd=RAMD18.DAT /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet
label 3
kernel kernel.dat
append rw initrd=ramdisk.dat /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet

  (3番目は 1番と同じ結果です)

9)、menu.txtを作って 記述は
F1-Boot Menu. F2-Disk Director Suite. F3-True Image Home.

1 - Acronis Disk Director Suite 10.0

2 - Acronis True Image Home 10.0

3 - TEST kernel.dat--ramdisk.dat

10)、新たに作ったmenu.txtをUSBメモリに放り込む。

11)、USBメモリを挿してからX31の電源ON→F12キーを押しブートセレクタで-USB HDD ****** FLASH DISK-(USB)を選択する。

12)、やったぁ!♪menu.txt通りのメニューが表示されました。嬉しいですよね。

13)、Acronis True Image Home 10.0もAcronis Disk Director Suite 10.0も起動する事を確認しました。
   ただ、Disk Director Suite 10.0を閉じる時に、下記のようなメッセージが表示されます。
「他のAcronis製品が実行されているので、Acronis OS Selectorを実行する事ができません。Acronis OS Selectorは後で手動で有効化して下さい。
説明:AcronisAcronis Disk Directorは実行開始されると、Acronis OS Selectorが以前に有効化されていた場合は、一時的にこれを無効化します。
AcronisAcronis Disk Directorは実行終了されると、Acronis OS Selectorを有効化します。」 「OKボタン」

14)、いや、俺はAcronis OS Selectorをインストールしてないし。そのまま閉じると通常にWinXPが起動しました。

これでDOSもメニューに加わえる事ができれば、もう、言う事ないですが、残念ですが、知識不足の自分であります。それから本来ならばTrue Image Home 10.0とDisk Director Suite 10.0の統合された起動メニューが表示されるブータブルメディアですが、これで「良し」としようと思います、素人ながら「よくやった」と自分を褒めよう(爆)。

  • 2007年09月12日(水)23時15分

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