なんと、5年ぶりのMystery Spotシリーズ更新であります。待っていなかった人にも?お待ちどうさまでした。
【人穴】
富士宮市人穴の「人穴浅間神社」にある溶岩洞穴は昔から心霊スポットとして有名です。
鎌倉時代に編纂された「吾妻鏡(あづまかがみ)」にも書かれているという古い人穴ですが
富士山周辺には溶岩洞穴が多く点在しているので本当にこの人穴を指しているのかどうかは私には判りません。
場所は富士宮道路を上井出ICで降りて、国道139号線と交わる上井出交差点を富士宮・鳴沢線に進路を取ります。
ちなみに、この交差点を国道139号の本線に進路を取れば、もう直ぐそこは白糸の滝です。
さて、富士宮・鳴沢線を北進するとT字路で上井出・芝川線と分岐しますが、そのまま真っ直ぐ進路を取ると人穴がある上井出・芝川線になります。
この上井出・芝川線は人穴を通り過ぎると5km以内で国道139号線へ合流しますので北(山梨県方面)から来ても判り易いと思いますよ。
富士宮・鳴沢線の方は前記のT字路で右に折れます。この道路沿いには、かって機動隊が突入した某宗教施設の跡地があり、終点は
西湖・河口湖近くの国道139号線に合流しますので「国道139号線の裏街道」と言っても良いんじゃないでしょうか。
一番最初に人穴を訪れたのは私がまだ運転免許証も持っていない頃、実兄たちに深夜ドライブに誘われて来た時でした。
教えてもらった禁則は「鳥居をくぐってはいけない」とか「鳥居をアベックでくぐってはいけない」、また
「江の島の洞窟か鎌倉までつながっている」と云うような事を言ってました。
実兄の彼女はベッピンさんでしたが夜の人穴は恐かったです、マジで。辺りは真っ暗で私たち(男3人・女1人)しかいないんですよ。
その後は、バイク・車を自分自身で運転するようになってからも幾度と無く面白半分で出掛けたものでした。
記憶を手繰り寄せて書いていますので情景が曖昧になっている事を御了承下さい。
人穴洞窟の入り口は上井出・芝川線沿いに鳥居がありますから直ぐに判ります。この鳥居をくぐっちゃダメなんですよね。
事故るとか祟られる、とか、いろんな事を言われています。
鳥居付近にクルマを停めてちょっと歩くと石階段があるので上って行きます。
上りきると、朽ち果てる13歩手前のような印象の寂れた祠?(小さい社?)が正面にありました。
人穴洞窟は右側だったと思います。ちょっと盛り土をしたような感じの所に石碑(墓かな)が建っていて周囲は雑草が覆い茂っていました。
その前方に石柱が両側に立っています。それは石仏か石灯篭だったかもしれませんが見ると、石碑の下に地底へ通じる穴が口を開けているのが垣間見えます。
今、目をつぶって頭の中のイメージを表現すれば「墓の真下を掻い潜り石階段を降りて行く」って感じです。
それから最後に訪れたのは、もう25年も前の事でしたが洞穴の中は落石もあって、水も溜まっていて、ちょっと危険な感じでした。
以後、訪ねる事も無く季節を重ね歳も重ねて、何年前でしょうか…バブル景気が弾けても余韻がまだ残っている頃だった思いますが
人穴とは直接関係無い話しになりますけれども、ちょっと不運な話を紹介致します。
その頃はまだスノボーよりスキーが主流で、御多分に漏れず私もヘボスキーヤーの一人でした。
【付録、富士宮・鳴沢線の怪?】
ある日、仕事が終ってから山梨県の御坂スキー場へナイターに行きました。車はYo君のパジェロ、メンバーはYo君にNa君そして私の3人。
道順は国道1号線→富士宮道路→富士宮・鳴沢線(山梨県道71号線)→国道139号線→河口湖→御坂峠
つまり、この記事の上の方で書いた富士宮・鳴沢線を全線通って行ったワケです。
この線は樹海の中を貫いて通る道なので秋の季節は紅葉が綺麗に映え好きな道なんですが夜は恐いですよ、夜は。
当時のNa君は職場の後輩でしたが現在は私の部下で主任を拝命しています。
ついていないのはNa君です…辺り真っ暗の中、ヘッドライトに照らされている所だけ浮き出ている県道71号線を走っていると
突然、車の後方からバリバリ!とかガッガッガッツ!とか聞えてきたんですよ。
みんなビックリして「おぃ!何だ何だ?どうしたんだ?」と口々に喚きました。それで…恐かったですが停車して真っ暗な外に出ると…
車には別に異常はなかったのですが、誰かが「あれ?」と縦型スキーキャリアに取り付けられたスキー板を指しました。
何と!Na君のスキー板の片方がキャリアから外れて道路に接触していたのです。あちゃ~引き摺って走っていたので
「バリバリ!とかガッガッガッツ!」という衝撃音はスキー板が路面で擦られて削られる音だったんですよね。
彼は相当気分が悪くなって暫くの間は沈黙の時間が流れていきましたが、板も全損状態ではなかったので
スキー場に到着する頃には機嫌も戻っていました。
ナイターも疲れますよね~、運転手も大変だし。ひとしきり滑った後「さて、そろそろ帰るか」と、3人とも満足して帰路についたワケです。
その途中の事ですが…今でこそカーオーディなんて言うのは何でも有りですが当時はFM/カセットでした。
帰路も同じ道で帰ったのですが、故障しちゃったんですよ、カセットデッキが、やはり県道71号線(富士宮・鳴沢線)を走っている時に。
Na君のスキー板がキャリアから外れて路面で削られた現場と、さほど遠い場所ではなかった記憶があります。
寂しい場所ですから不気味な感じがしたのですが、誰も言い出せず払拭するように馬鹿っ話をしながら帰りのドライブを続けました。
その後は何事も起こらなくて、車の通りが賑やかな国道1号線を走っている時にはスキーの話題とかで盛り上がっていたと思います。
そして、国道1号線から富士由比バイパスに入ろうとして新蒲原駅のガード下をくぐろうとした時に悲劇が起こりました。
ガッガッガッツ!…と衝撃音が。 漠然と、ですが「またスキー板だな…」と思いましたよ。
案の定、停車して確認するとNa君の板が一番長かったのでガード下にぶつかったんです。
往路では板の後部を、復路では板の前部をやられちまって…Na君のスキー板、結構良い板だったんですよね。
シャレにならない事件でした。Yo君はNa君よりも年下ですから、もう顔は真っ青、「すみません・すみません」を延々繰り返すのみでした。
Na君っていうのは、元来キツネ目の男なんですが、この時ばかりは更につりあがって険しい顔になっていましたね。
この後の経緯は、ちょっと記憶が曖昧になっていますが、「どうせ、限定品のスキー板を買うつもりだったから」みたいな感じで
許してもらったと思います。
余談ですが、この事件の後、Yo君が初期カルディナに替えた時の話ですが、彼の新車のスペアキーを預かっていた私は
リフトに乗っていた時に、下の雪溜りに落としてしまいました…えぇ、キーはそれっきりになりました(爆)。
さて、車の中ではNa君が、運転しているYo君をこっ酷くナジっていましたが、おもいっきり言うだけ言うとサパッリしたせいか
車内のどうしようもない殺伐とした空気も和みつつありました。
深夜でしたが「何か温かい物でも食べよう」と(誰が言い出したか判りません)国道1号線沿いにある某うどん屋さんで食べる事になりました。
この時は最後の最後までツキに見放されていましたね。帰宅してからお腹の調子が悪くなって腹痛を伴う酷い下痢に襲われました。
後で聞いた話では、Na君もYo君も等しく下痢になったようでした。
ああ、それから故障したと思われたカーステレオはどう言う訳なのか自然治癒して正常に戻っていました。
この事件(?)以来、私は…夜に…わざわざ好き好んで…富士宮・鳴沢線(山梨県道71号線)を走る事は避けています。
だって 恐いもん。