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独白21「午前3時」

独白21「午前3時」noscript版


午前3時 帰宅したおまえは 真っ赤なパンプスを 無造作に 脱ぎ捨てる
 泡沫の逢瀬 本能の趣くままに抱かれ突き抜かれた 愛の名を騙る不浄な余韻が
 着飾り 磨いた 御自慢の躰の隅々に 拭いようも無く 纏わり憑いていた・・・

燈火の点かない部屋の ただならぬ気配は おまえを 恐怖の世界に 誘う
 亭主の姿を求め寝室のドアを開ければ チーズの腐ったような悪臭が 頬を撫でていく
 恐る恐る ベッドに近づいてみれば かっては愛を語り 幸せを誓った 連添いの顔は

血肉が腐乱し 屍骸となり 朽果て 月明りだけの仄暗い灯りの中から
   おまえを凝視していた

‘貴殿が いつも望んでいた事だ 願いは叶えた さぁ己を捧げよ’と
 暗闇の深淵が ほくそ笑む
 今 闇が目覚め 全身腐り爛れ 猥らな膿を垂らす魔獣が
 おまえの運命を 定めにやってきた

逃げようと もがいても 白いしなやかな肢体は おぞましい獣に凌辱され
 悲鳴も絶叫も闇にかき消される
 果てても果てても 穢れた媚薬を 穢れも哀れむ秘部に 3枚の長い舌で
 たっぷり塗ったくられ

そして・・・

また同時にやってくる 絶頂感と悶絶するような激痛の狭間で
 これは悪い夢なんだと 己に言い聞かせるが
 3時を指したまま 動かぬ時計は 永遠に続く地獄の責苦だと 冷たく宣告する

何故なら 魂が漆黒の闇に覆われ 悪魔が解き放たれる時間なのだから・・・

・・・っふ

・・・Kiss&Kill-2007/06/08 23:15(Fri)-

(加筆修正あり-2018.12.23-)

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  • 2018年12月24日(月)09時16分

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