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サンタナ 2nd「Abraxas」-アブラクサス(天の守護神サンタナ)

2nd「Abraxas」アブラクサス(天の守護神サンタナ) 1970年です。

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[ A ]

1 SINGING WINDS,CRYING BEASTS -風は歌い、野獣は叫ぶ
2 BLACK MAGIC WOMAN/GYPSY QUEEN -ブラック・マジック・ウーマン/ジプシークィーン
3 OYE COMO VA-ぼくのリズムを聞いとくれ
4 INCIDENT AT NESHABUR -ネシャブールのできごと

[ B ]

1 SE A CABO-すべては終わりぬ
2 MOTHER'S DAUGHTER-マザーズ・ドーター
3 SAMBA PA TI-君に捧げるサンバ
4 HOPE YOU'RE FEELING BETTER-ホープ・ユー・アー・フィーリング・ベター
5 NICOYA-エル・ニコル


大ヒットしたサンタナの代表作「Abraxas(天の守護神サンタナ)」です。

Abraxas(アブラクサス)とは?
古代ギリシャの神様で365の天界を支配している神様の事です。
「神と悪魔を兼ねた神、最高の善にして極悪、人であり同時に獣、男であり同時に女、ラテン・リズムにして同時にロック音楽であるサンタナの音楽にアブラクサスのタイトルは相応しいかもしれない。」と説明されています。ようするに混沌(カオス)ですかね?

1~2年前だと思いますが、UCCブラックコーヒーのCMでブラック・マジック・ウーマンを使ってましたね。TVから曲が流れてきた時には鳥肌がたつほど感激しましたょ~。
ガットブラクマジッ・ク・ゥ~マ~ン♪ガットブラックマジ・(ク)・ゥマ~ン♪

昔ね(年代は違うけど)、サンタナを知らない友人にこの曲を聞かせたら、「8時だよ・全員集合!」でドリフタ-ズの加藤ちゃがやってた「ちょっとだけよ」というコントがあったんですが、友人はブラック・マジック・ウーマンの曲に合わせて踊り出しました。
最後には横向きに寝転んで片方の足を上げながら「あんたも好きねぇ~~」って。

A面の3曲目「OYE COMO VA-ぼくのリズムを聞いとくれ」は、映画「メジャーリーグ2?」で、石橋貴明が御ふざけで歌っていた1シーンがありました。♪オエコモバッ♪ビリィ~デ・ヘノハモサ♪♪・・・。

それにしても・・・A面の最初から息もつけない鬼気迫るモノがあり、程官能的です~。冴え渡っています。A1からA2にかけて切れ目無くいつのまにか曲が変わっています。

1作目を超える物を、という意気込みがヒシヒシと伝わってきます。カルロスのギタテクは「泣きのギター」と言われていますが、テクニックでしたら彼より上手い連中は沢山います。

彼の音楽の特筆すべきはハートで直接感じる事が出来るソウル(魂)のようなモノがあり、計算された詩ではケッシテ感じる事が出来ない「何か」があります。この時期のサンタナは「善か悪か!」と問えば明らかに悪です。悪魔に魂を売った、ドラッグづけのサンタナ(バンド)。

快楽の伝道師サンタナ、エロティックな妖気漂う彼らの音楽はサンタナⅢで絶頂を迎えます。結果論ですが、このアルバムタイトル「アブラクサス」は「キャラバン・サライ」「ウェルカム」の幽玄で且つ神秘的な世界と対比すると、やはり相応しかったんですね。

(注)このLPはレコード会社の企画モノ(後出しのロック・ベスト100シリーズ)です。


[記事の編集履歴]

2001年11月30日更新。

2007年12月12日(水)Web Diary(blog)化。
画像はそれ以前のhtmlページのものを移植したので小さいです。

2011年10月 大き目の画像と差し替えました。

2015年12月 改行など修正。

2020年03月14日 ArchivesからVINEに移転。

  • 2001年11月30日(金)22時32分

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