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2001年型 A4 アバント2.4クワトロ(GF-8DAPSF) 購入記事

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[2002年4月初旬]

アルミホイールをATSプラネット8J×17インチに履き替えてからは運転する事が楽しくなり、また、愛車を眺めている時間が増えた4月初め頃、会社の駐車場で、昼休みに部下のO君と車談義をしていた時の事だった。

私は愛車を眺めながら「Oく~ん、もし、同年式、同色のアバント2.4クワトロと替えても誰も気が付かないよね?」と何気なくO君に訊ねてみた。
「うぅ~ん・・・どうなんでしょう?」

それで00年型アバント2.4クワトロの相場価格は今、幾ら位なんだろ?とかペリカンブルーの中古車なんてあるのかな?、外見とか装備は何処が違うんだろ?と、いろいろな疑問が頭の中に浮かんできた。

それから毎日、車を替えるつもりは更々無いのに暇さえあればインターネットでAV2.4Qの中古車を検索した。こういう時、ネットは非常に便利なアイテムだ。

この頃、同色のアバントクワトロは検索出来なかったが装備の違いとか相場価格は勉強になった。短絡的に言ってしまえば、人知れず同年式の00年型クワトロに乗り換えても、ATSプラネットに履き替え、クワトロエンブレムを外してしまえば90%以上の人は気が付かない。

今の愛車に不満は無いけど、なかなか面白い思考の遊びだ。ここまでは妄想の範疇。


[2002年4月21日(日)]

午前中の事、PCをネットに繋いでいつものように中古車検索をした。御馴染みのクワトロが並んでいる一覧表の中に新参者がいた。詳細を見たら・・・「おぉっ!見っけちゃったョ、同年型ペリカンブル~のクワトロ!!」

A4アバント2.4クワトロ、2000年6月初登録。あと一年車検が残っている(私のは今年の12月)。取扱店は横浜のディラー系の某店だ。私は2時間程モニターを眺めた末にTelした。

私は、話半分だと前置きして、同年・同色のアバント1.8に乗っている事、愛車の程度を伝え、おおよその査定等を教えてもらった。
相手はTと名乗って「わざわざ遠い所からお問い合わせ有難うございます。」
T嬢は親切に的確に対応してくれた。一度現車を見て下さいと言う。
横浜まで行くの?面倒なのでTelを切った。カミさんにも相談しなければならない。

カミさんに言ったら叱られた。彼女にはクワトロなんて無縁なのだ。私は、ヘソクリ全部吐き出して残金はローンと言った。今回のローンは現実的な数字、Audi80の時とは違う。彼女はシブシブ承知したが、一度現物を見てから決めろと言った。

私だって何が何でも買いたいという気持ちは持っていなかった。横浜へ行くんだったら27日(土)が都合が良いか。ドライブついでのヒヤカシ半分だ。見て気に入らなければ後戻り出来る。


[2002年4月22日(月)]

「27日、横浜まで行く予定です。」とFaxで連絡した。文の最後に「静岡の人間に愛の手を」と書き結んだ。


[2002年4月23日(火)]

お昼休み、T嬢にTelした。お店の場所を聞いた。
T嬢はペリカンブルーのアバントがもう一台入荷しそうだ、取扱店は未定、詳細も不明だが、もしクワトロだったら2台並べて好印象の方を選べば良し。と言った。私は「追い金の額次第」と予防線を張った。

夕方になって急遽、T嬢から「至急連絡を取りたい」と自宅にTelがあった。
カミさんから連絡をもらって会社からT嬢にTelした。
彼女は「悪い話が1つ、良い話が1つ」と言った。

悪い方の話は00年型のクワトロは手違いで売約済みになってしまった、申し訳無いと。良い方の話はもう一台の入荷は同モデルの01年型(B5最終型)でデモカー落ち、程度は良好との事。

その値段を聞いたら「そりゃ!絶っ対に無理ですよ!良い話じゃ無いじゃん!」とT嬢に言ってやった。T嬢は御迷惑を掛けたから目一杯値引きします。
「それに・・・今月中にもう一台ねじ込みたいんですぅ」と言った。(本当に言ったセリフ)

兎に角、明日、車を静岡まで走らせるので「是非、見て下さい。私は決めにイキます。
絶対に損はさせませんょ」とT嬢は気合が入っている。私はクワトロなんかよりT嬢の方に興味津々だった。


[2002年4月24日(水)]

会社を早退してT嬢が来るのを自宅で待った。御昼少し前に彼女はA4-アバント2.4クワトロに乗って現れた。「気合入ってますね~」と私は労った。

取扱店もまだ決まっていないこの車を掻っ攫って(かっさらって)きたんですよと彼女は微笑みながら言った。美人では無いが細身、ショートヘアー、ボーイッシュ、魅力的な女性だった。

自宅前にペリカンブルーが2台並んだ。ご近所さんに訊ねられると「ヤナセの御宅訪問」と誤魔化した。T嬢が車を査定をしている間にアバント2.4クワトロに試乗した。もう直4エンジン1800CCのFFには戻れないと悟った。

価格は彼女が言った「限り無く前出00年型の価格に近く」とはホンの少しだけ違うが好条件。下取り価格も予想したより高値なので驚いた。空想していた事が現実になったので少し躊躇したが、契約した。おまけに6連奏CDチェンジャーを勝ち取った。

一緒に警察署まで行って車庫証明を取る。彼女は4月30日まで名義変更出来るか気にしていたがセーフだった。彼女が帰った後、アバント1.8を高価買取などとコマーシャルで騒いでいる某大手車買取店に持ち込んで勝負したが、ここは「新車同様・極上車」と太鼓判を押したワリには、セコかった。もう2度と行かない。

T嬢が叩き出してくれた下取り価格より20万円以上安かった。彼女は売値をギリギリまで値引いてくれて、下取り価格をギリギリまで上げてくれたと信じている。


[2002年4月27日(土)]

アバント1.8の最後になる洗車&ワックスを念入りに行った。タイヤホイールも標準の物に履き替えた。車内も感謝の気持ちを込めて掃除をした。手前味噌だが綺麗な車なので手放す事が「勿体無い」と思った。


[2002年4月30日(火)]

今日は納車日。朝から落ち着かない。24日からタバコの吸い過ぎだ。御昼近くになって会社を早退した。静岡市国吉田の陸運局で落ち合う手筈。駐車場で2台並べた。(画像ページ参照)

ここで偶然にヤナセ中古車センターの○○さんを捕獲したので任意保険の事を聞いたら
ヤナセ静岡本社の保険担当の方に連絡をしてくれた。

私はT嬢に御礼と帰路の無事を言って先を急いだ。(本当は時間があったら口説きたかった)。静岡市長沼のヤナセで任意保険の車種変更も終わり一安心したが、T嬢に、着けている香水の銘柄を聞くのを忘れていた事に気が付いた。


[2002年5月2日(木)]

午後、会社から外出して、車種変更の連絡とRS4フロントグリルを受け取る為にアウディ静岡へ行った。サービスフロントの方がついでにフロントグリルを交換してくれた。(画像ページ参照)


[2002年5月3日(金)]

一日掛けて車を検分した。タイヤも1本ずつ外してチェックし、ホイールハウス内側も綺麗綺麗にした。他に樹脂パーツ、エンジンルーム、トランク、内装等を重点的に綺麗にした。
ワックスは掛けてあると言う事なので一応塗装面チェックの為、ボンネットと屋根だけワックス掛けをした。塗装面は荒れていなかったので安心した。


[2002年5月4日(土)]

初めてのドライブ。山梨県の勝沼まで行く。初めは緊張した。途中で会社の後輩Y君夫婦とニアミスしたが私の車が変わっている事に気が付かなかった。

余談だが、Y君の嫁さんに毎日お尻を撫でられる。私がやり返すと「それ、セクハラ♪」とか言われてしまう。困った世の中になったものだ・・・。

当たり前の事だが、直4エンジン-1.8よりこちらのV型6気筒2400CCの方が明らかに静かで(エンジン音は良いね)パワーがある。
スポーツサスペンション付きだから走行安定性は格段の差。16インチタイヤもベストマッチだと思う。(画像ページ参照)。それらと引き換えに私はヘソクリを総て失い、毎月の小遣いが減った。


[記事の編集履歴]

2007年08月10日 Web Diary(blog)化。

2015年12月 画像を追加、改行など修正。

2020年03月18日 ArchivesからVINEに移転。

  • 2002年05月09日(木)05時09分

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