2度目の車検(前回記事参照)の際に、DSG (Sトロニック) の不具合を指摘され修理しました。気になった前兆も現象も無かったのですが、このタイミングでトラブルが発覚して吉だったと思っています。
そういえば、不具合の兆候か無関係なのかどうか判りませんが発進時に「プラグがかぶっている」ような感じでエンジンが気持ち良く噴けない現象が数ヶ月前に一度だけありました。たぶん無関係だと思いますけども。
私は経験が無いのですが、DSG (Sトロニック) にエラーが発生すると、計器盤のディスプレイに表示されているギヤのシフトインジケーターが(PからSまで)全て点滅し、ギヤは3速ホールド(サードギヤに固定)になってDSG (Sトロニック)は緊急モードになるそうです。
【修理内容と交換部品 抜粋】
Sトロニックトランスミッション作動不良・修理 (注、Sトロニック=DSGです)、シフトインジケーター点滅
「メカトロニクス交換、GFF/ガイド ファンクション」
1、メカトロニック
2、ギヤボックスオイル 1L
3、シールなどガスケット、その他
メカトロニックは高額なパーツですねぇ…目ん玉が飛び出ますよぉ(汗)。ギヤボックスオイルも思いの外、単価がすばらしい(汗)
上の画像は今回の代車「Audi A4 3.2 クワトロ」、静岡では恐れられている「なにわ」ナンバー+A4の御尊顔で怖い物無しでありました(爆)。トランスミッションはトルコン式AT(ティプトロニック)、装備は「何でも在り」です。
前回の代車「Audi A4アバント 1.8T」のCVT(AT・オートマチック)は、あまり良いとは思わなかったですが、こちらは3.2リッターエンジンという事もありマニュアルモード変速が可能なティプトロニックは好みです。DSGのようなダイレクトな感覚を身体と感性に求めるならDモードよりSモードかな?って思いました。
3番目の画像は前回の記事で書きました「刺すべきギザギザ部が無いキー」です。これが何回やっても抜けないのであります(爆)。これはマルカート製アドバンストキーシステムって言うのでしょうか。
もう1つの赤い矢印が指している丸い部分はATセレクターの左側に設置されている「エンジンスタートボタン」ですけども一度も使いませんでした。だって怖いんだもん。
A4アバント 1.8T、A4 3.2 クワトロと、魅力的なクルマを2台も貸して頂き有難うございました。良い車でした。ただ、2台ともステアリング(ハンドル)が軽く感じました。もう少し重くても良いと思いました。
【☆緊急ミニ特集・DSG(Sトロニック)とは!】
DSGについては、ここの記事でもいろいろ書いてますが、正直な話、私はよく内容を理解しておりません(爆)。
車検時「CVT」、今回「ティプトロニック(MTモード付きAT)」と比較ができたので今一度調べてみました。ちなみに前愛車のA4 アバント2.4クワトロも「手元でマニュアルモード変速が可能なステアリング」のティプトロニックでしたが、慣れた頃にTTに替えてしまったので頻繁にマニュアルモードは使用していなかったと思います。
ウィキペディア(Wikipedia)によると「DSG(Direct-Shift Gearbox)は、米国のボルグワーナー社によって開発され、フォルクスワーゲングループにライセンスされているデュアルクラッチトランスミッション(DCT)である。
アウディではSトロニック(S-tronic)の名称を使用している。ベースとなった技術は1980年代に行われていたグループCマシンによるレースに参戦していたポルシェ・962のものである」とあります。
A.J(アウディジャパン)では「もともとはアウディS1などのラリーカーからフィードバックされた技術です」とコメントされていました。
これは矛盾ではなくて、大雑把に言えば「ベーステクノロジー」があり「ワーゲン・アウディグループ」が実用化(量産化)に漕ぎつけたと解釈すれば良いと思っています。
フォルクスワーゲン・アウディ車以外の「類似のトランスミッション搭載車種」(注、ウィキペディア、2009年08月22日閲覧時)
日産・GT-R
三菱・ランサーエボリューション
BMW・M3/ポルシェ・ボクスター/ケイマン/911/パナメーラ
ボルボ・C30/S40/V50
セミオートマチック(セミAT)の誤用
「なおセミオートマチックトランスミッションと言われるときもあるが、本来セミオートマチックトランスミッションと言うと‘クラッチ操作はコンピューターが行い、ギア選択は自分で行う’ことから、DSGをセミオートマチックトランスミッションと言うのは誤用である」同じくウィキペディア(Wikipedia)
このコラムサイトで「DSG」で検索すると10件の記事があり、「セミAT」で検索すると、そのうちの2件がヒットしました。私自身は「非トルコン式AT、電子制御クラッチ、MTモード付き」=「セミAT」と緩い解釈をしていますが、いずれにしても従来のトランスミッションシステムを圧倒する革新的なトランスミッションには間違いないのであります。
私の場合は通勤距離が短いので、冬季は早くエンジンを温めようと、回転を上げて走るようにSモードを使っています(TTのSモードは良い音しますよぉ~「クルマはサウンド」ですな っふ)。
それで思ったのは、Sモードでの極低速域はギクシャクして苦手だと思います。結構神経を使います。最新のDSGでは改善されていると思いますが。それ以外は何の不満も無いです。今回故障したからと言っても「DSGは素晴しい」です。
さて、困りました…現在のCVTとトルコン式ATの代車に乗って考えてしまいました「今のTTの後、何のクルマに乗ったら良いのか?」と。TTのようなクルマじゃなければ「たぶん満足しないのではないか?」。クルマの魅力は‘サウンドとダイレクトなシフト感、加速’
私、ハイブリットな乗用車は欲しくないかも…あ、工作機械のモーターの音(ギュ~ンとかヒュ~ゥン)が好きだから電気自動車は欲しくなるかもしれません。でも、その時には、もうトランスミッション(変速機)は過去の遺物になっているのかもしれませんが^^