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購入に至るまで、2・・・何故、私はTTを買ってしまったのだろう?

カミさんに「あの…車を買い替えませんか?」と言っても、この頃は本気で思っているワケじゃなく「そうなれば良いなぁ~」と、願望を口に出しただけだった。

当然却下されるのは判り過ぎる程判っていたし、カミさん族と言うのはナンでもカンでも初っ端は「ダメ!」と言う生き物なのだ。それにTTの情報を調べているうちに2006年にはモデルチェンジだと判ったので中古車狙いと言えども決断するには二の足を踏んでいた。

が「まぁ、どーなるかワカランがとにかく中古車情報を収集しなければ」とネットの「goo-net、カーセンサー、A.J(アウディジャパン)」の3サイトでTTの中古車検索が日課になった。

当初は1年落ちの2005年式を調べていたのだがタマ数が少なく値段も高かった。万が一、カミさんからTTの購入許可が出たとしても現実的ではないので2004年式でも走行距離が少ない物件をメインに市場調査をする事にした。

それからクリスマスソングも流れる頃になると妄想は制御不能に陥り、情報収集だけのつもりのネット検索だったのだが、この頃一番気に掛かっていた2004年式黒TTについて某ディーラーへ問合せをする行為に及んでしまった。

この黒TTは走行距離も少なく車検残も丸2年あったのでマークしていたのだ。私のメールに対しての返事も丁寧で電話も先方から掛けてきて話をさせて頂いたが「御来店して一度現車を御覧になって下さい」と言われても押し詰まって来た年末だし、この件はカミさんに内緒だったから返答をウヤムヤにさせて電話を切った。

「何故、唐突に黒TTなんだ?おまえは青がイイと言っていたではないか?」と皆さんは疑問を持つと思います。いや実は妄想の中の青は非常に素敵だったのですが現実に購入対象として考えれば「青色は1.8アバントから2.4まで5年間付き合ったので、どーせ車を替えるんだったら次回は遠慮したい」と思った次第です。

それに私が見ていた限りでは中古市場でTT3.2の青は1台も無く、黒、銀、橙が御三家でした。ちなみに橙(パパイヤオレンジ)は写真で見るより、私は実物を見たので断言しますが素敵です!。

ソリッドカラーではない黒は渋くて、TTに一番似合っているカラーではないでしょうか。自分の思惑としては以前乗っていたAudi80も黒だったので「黒回帰」を狙ったワケですが。

私は熱し易く冷め易いと自分を想う、年末にA4アバントを洗車した際に車を買い換える必然性が無いと思った。そりゃそーだ、オレのクルマはカッコ良いんだから。

TTが欲しけりゃA4アバントの車検を取って2年後の2008年に、今年登場するであろうニューTTの(2006年型なのか2007年型と呼ばれるのか定かでないが)初期型の中古を買うか現行型TTの2006年型(旧型の最終型になる)を買えばいいんだとも思ったりした。

やはりTTの今後の成り行きと価値観(価格相応の居住性とか実用性)に対して躊躇していた、「満足しているA4アバント2.4クワトロと引っ換えに購入するに足る程のクルマなのだろうか?」と。

黒TTの件について私の方から某ディーラーに連絡しない事を決めていたのは「商談中とか売約済みになれば諦めがつくだろう」と醒めていた。無理して買い換える理由は何処にも無いし、カミさんが承知しないだろうし・・・だが、車検が現実的に差し迫っている今が手放す絶好のチャンスという狭間で心が揺れ動いていたのも事実なのだ。

やがて年が明けて仕事も始まったある日の事、帰宅してメールチェックをしたら某ディーラーからメールが届いていた。「もし、まだTTをお探しのようでしたら一度御連絡を下さい」と、新年の挨拶と共に黒TTの件が綴られていた。

私は冷め易く熱し易いと自分を想う、醒めていた筈のTTへの想いがソロ~リソロ~リと頭を擡げてきたのだ。「まだ探してる、私にとって善い話しがあれば聞く、宜しく」という様な内容でメールを送ると、その次の日には「キャンペーンやってますのでこの機会に是非どうぞ」と返事が返ってきた。

“やはり、あの黒TTはオレと縁があったんだ!”と私は思い込みました。だって、この黒TTは4ヶ月間買い手に恵まれなかったそうだ・・・だからぁ私に買ってもらいたい為にぃ、この世に存在していると思うでしょうが(爆)。

  • 2006年03月16日(木)22時18分

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