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購入に至るまで、4・・・何故、私はTTを買ってしまったのだろう?

さて、A3でV型6気筒-3.2リッターエンジン+DSGを体験してしまった私は一抹の迷いを打ち消す事が出来ないまま本気でTTが欲しくなったのだ。その一抹の迷いとは前にも書いたが価値観(価格に見合う居住性とか実用性)の事だけで、もう一つのニューTTの件はもう吹っ切れていた。

‘縁を感じている’某ディーラーの黒TTは1月下旬の平日に見せに来る段取りになっていたが、カミさんからは「家以外の場所で!」と強く言われていたので苦慮していたところ「ドライブがてらに見に行けば良いじゃん」と、私からすれば意外なお言葉を口にしたのだ。

休日を利用して行けるチャンスは21日(土)と22日(日)しかなく、しかも天気予報では荒れ模様ときたもんだ。案の定、土曜日は天気が悪く某ディーラーの地方には降雪注意報が出ていた。

回復の兆しがあれば即座に行く気持ちの準備はできていたのでネットの道路交通情報をずーっとモニターしていたが、土曜日は結局、時間切れで諦めて実際に行ったのは日曜日になった。

当日は晴天、東名高速は風が強かったが交通量はガラガラに空いていて動体視力が劣化している自分でも気持ち良く運転する事が出来た。某ディーラーの地に到着して食料を調達する為に立ち寄ったコンビニから電話を掛けたら先方は驚いた・・・そう私たち夫婦は隠密で来たのだから。

お店の場所を聞いたら結構近くまで来ていた事を知った。お店に到着すると「私に買ってもらう為に存在しているあの黒TT」が真前に映り、なかなか渋い御姿に暫しウットリ眺める私でした(笑)。では早々に試乗会を、と言うワケで助手席にカミさん、後部座席に営業マンを乗せて「いざ、出発!」。

このクルマはエンジンスタート時に良い音するんですよね、低くて太い排気音でワォッ!♪って感じです。走り出してスピードが一定になれば紳士的な音ですが、ひとたびアクセルを踏み込めばトルクモリモリって感じで力強い音が聞こえてきます。

それでお店に戻って商談したのだが何となく物足りない空気が私を覆っていた。なんて言うんだろうか・・・ドラマティックじゃないとか、楽しくないとか、まぁそんな安直な意味かな。

「黒TTクーペ3.2クワトロに試乗(購入前の日記から、4)」で「・・・愛車を査定してもらい見積書の数字を見たら驚愕の追い金!!!、ちょっとショック大きいです・・・以下」は、ちょっと説明を簡素化する為に誇張、割愛して書いてあります。

査定金額は自分なりに調べてあり、提示して頂いた金額はそれを逸脱した金額ではなかったし、最後には許容範囲内の条件を提示して頂いたのですが、何と無く無味乾燥な雰囲気を払拭する事が出来ませんでした。

たぶん私がお付き合いしたかったのは「輸入車販売店」で、この某ディーラーさんは堅い商いを営んでいる(真面目な)「車販売店」だと感じたせいでは、と今は思っています。

そうそう!お店で「査定がちょっと少ないから、もちっと上げて下さいよ~」と私が言うと「ちょっとお待ち下さい店長に聞いてきます」と営業マンが席を離れた時の話し。

「あんた、気に入ったら決めても良いんだよ」と・・・おい?、カミさん、おまえ・・・どーしちまったんだぁ?悪いもんでも食ったんかいな(爆)。

これは超マジな話しなんですよ・・・この御言葉で益々「この場で買っちゃイカンな」と思いました。この時の私の気持ちって、誰か説明できますか?、私は今でも自分自身に説明できないんですけど。

  • 2006年03月21日(火)00時45分

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