(「靴 改訂」 から本品を別記事にしました。一部修正あります。)
2008年02月02日(土)更新
メーカー:JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)by REGAL Made in Japan
品番:LG10T 甲革:ヘビーカーフ 表底:革 踵:積上げ+ラバーリフト
製法:グッドイヤーウェルト式 ウィズ:2E
2007年12月に登場したジョンマーの最新ウィングチップ(内羽根式)です。J&Mは国内ではリーガルが製造販売しています。ウィングチップでも内羽根式になると洗練された雰囲気になりますからファッションに無縁な私でさえ‘内羽根式’を‘バルモラル’、そして‘ウィングチップ’を英国流に‘フルブローグ’と表現したくなりますが、こそばゆいので‘内羽根式のウィングチップ’と、ここでは極一般的に表現していこうと思います。
実は同じジョンストン&マーフィーのLE61Tを狙っていたのですが、愚図愚図していたらLG10Tが発売されました。「さぁ、困ったな…どちらにしようか…」と言うワケで、またまた長考が始った次第ですが。LE61Tは自分の足にフィットする事は既に調査済みでしたが、新しいLG10Tはまったく判らないのですよ。
コバの張り出しもLE61Tの方が控えめですし、全体のラインもLE61Tが綺麗だと思いました。(参考・画像はLE61Tの黒)
ただ、今回は茶(ブラウン)を予定していたので色目を重視すれば自分的にはLG10T、そしてトゥ(つま先部)にメダリオン(穴飾り)が無いのが新鮮に見えるし、よりシャープに、より洗練された雰囲気を感じました。
何よりも一番重要な事はカミさんにリーガルの2235と比べられて「同じような靴を買って!バカだね!」となじられた時に「いや、まったく違う靴種だ、その証拠に、つま先に穴飾りも無いし、色合いも違うではないか」と言い張る事ができる。
実際問題、外羽根式だとか内羽根式とかの区別もできないと思いますよ、彼女は(爆)
LG10TのPR文を引用
「1940年代のラストをもとに現代のテイストにマッチするようにモディファイした、懐かしいけど新しいスタイル」
LE61TのPR文を引用
「ブリティッシュテイストの定番モデル、コバの張り出しを極力押さえ現代のクラッシックモデルの究極な姿を理想として開発されたモデル」
ぅんー…両方ともクラシックを基調としています…欲しくなりますよね~根性出して両方とも買っちまいますかぁ(笑)。でもLE61Tを買ってから直ぐ、もし、廃版になって安売りされると凹むわな。
いつかのようにねぇ、リーガルさん、LE6系は継続商品で存続しますかね?それとも廃版になりますかね?。処分バーゲンやるんだったらLE61Tの購入は待機していますけど。
どちらにしても、JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)はデザインが綺麗です。LE50Tと同様に土踏まず部分の‘えぐれている’…女性美で喩えれば‘くびれ’ている「コンタードインソール」が素晴しい。
実際にウィングチップ2235とLG10Tの底を比較すると、2235は純朴と言うのか素朴な雰囲気だが、LG10Tは洗練されたラインを描いているように感じます。そうは言っても、足にフィットしなければ無意味でありますけれども。私はフィットしました♪
さて、内羽フルブローグはアイビー的にはセーフなのだろうか?…と、考えたあげく埃を被っていたバイブルを紐解いてみる。私のバイブルは「穂積和夫氏著・絵本アイビーボーイ図鑑」だ。ペラペラとページをめくると…有るではないか!
アイビー・ドレスシューズ・コレクションのページに‘ウィング・バルモラル’として紹介されていた。これで「アイビー御用達のシューズだ、文句有るか」と胸を張って主張できる(爆)。
(茶と言う事を度外視して)ドレッシーな内羽根式(バルモラル)と言ってもウィングチップ(フルブローグ)ですからフォーマルには不向きですが、それ以外でしたら使用範囲はかなり広いです。
私の場合、外羽根式のリーガル2235が最強だと思っていましたけれど内羽根式のジョンマーLG10Tに席を譲るようです。現段階ではブラウンに限って、ですが。
ウィングチップ2235と並べてみました。こうして見比べると、外羽根式の2235はこれはこれで良い雰囲気で好きだが、やはりカジュアル度が強い感は拭えません。内羽根式のウィングチップLG10Tはドレッシーで大人の雰囲気が漂っています。
茶(ブラウン)はLG10Tを選択したのですが、黒(ブラック)は今でも迷っている、LE61Tも捨て難いんだ。トゥ(つま先)にメダリオンが省かれているLG10Tの黒も精悍で洗練された風情…、ぅん~…宿題だな。