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11、君は黒いフランネル(フラノ)のブレザーを知っているか?‘THE BLAZER MAN’

現在、[1]ダブル、ニューポートの黒 [2]シングルの黒 [3]定番のシングル紺ブレを通勤着のローテーションに組んでいます。3着とも生地はフラノ(フランネル)なので、まさに‘王道のブレザー’トリオですが骨董品のような代物ばかりであります。

その中でも[1]のダブルブレスト4つボタンの黒いニューポートブレザー(胸エンブレム付き)は別格のお気に入りで、サバを読んでも読まなくても30年以上前の製品になります…うっふふ。

今だから白状するとホームページで、これを紹介するまでの長い間、箪笥の肥やしになっていました。その後の着用率も低くて一旦は廃棄処分にしようと思い、ホームページ上では現在も引退扱いになっています(笑)。

いや、ついでに、[2]シングルの黒いフラノ(胸エンブレム付き)も強制引退扱いになっていますけども?(爆)。

ファイル 438-1.jpg昔々の話ですが、実兄からの‘御下がり’ブレザーは黒のフランネル、自分が初めて買ったブレザーも黒のフラノでした。何年か経ち、知り合った彼女(今のカミさん)も黒いフラノのブレザーを持っていました(VAN物ではなかったです)。そうそう、アイビーとかVANを意識し始めた頃を思い出そうとすると、紺(ネイビー)のフラノ・ブレザーは記憶に無くて紺と言えば真っ先に長袖のトレーナーを思い出したりします。

その後、ファッションからは縁遠くなったので、いつからブレザーの代表が黒から紺にレギュレーションが変わったのか、私は今でも納得がいかなくて、だから‘定番の紺ブレ’とか‘定番のネイビー・ブレザー’とか書いてはいますが、それは、ただ大多数の人がそう表現しているし、参考書にもそう記述してあるので自分も右に倣えしています。

確かに…私の記憶にある日本では‘黒のフランネル(フラノ)ブレザー’が定番だったと思います。

2002年10月26日に「ざ・ぶれざーまん」のページで自信無さ気にチラッと書きましたが(以下はその全文)「日本で最初にブレザーを紹介したのはVANヂャケットで、その時に生地のフラノが当時ネイビーが無かったので黒の生地を最初に使用したと見聞しています。ただし、私の記憶も曖昧ですので間違っていたらごめんなさい(爆)」

私の場合は、もしかして、たまたま黒色のフラノが(数年にまたがって?)流行していた時期だったのかもしれませんが、VANの一番最初のブレザーは黒のフランネルで誕生したらしい、という話を記憶の片隅に残っていました。

当時、この文章をアップする際にウラ(情報の裏づけ)を取ろうと思い、ネットで検索を試みましたが自分の検索テクニックも未熟だったので苦労した事を覚えています。

それにしてもVANのブレザー誕生初期であろうが流行期であろうが、黒フランネル・ブレザーの洗礼を授かった御同輩は世の中に大勢いらっしゃると思い込んでいたのですが意に反して、紺ブレ(ネイビーブレザー)称賛の記述は数多くあれども、一番知りたかった黒いフラノ(フランネル)ブレザーの誕生について言及しているサイトを捜し当てる事が出来ず、残念ながら確証は得られませんでした。

それから数年経った今、黒のニューポートブレザー(胸エンブレム付き)が廃棄処分を免れ復活している現在になってもう一度、「紺のフランネルが無かったので黒の生地を使った」というエピソードの真偽を調べてみようと思った次第です。

どうも気になってしょうがないです。小骨が喉に引っかかってる?小さなトゲが指に刺さってる?みたいな感じで。経緯の詳細は省きますが、語句を変えていろいろ検索してみた結果、最も有力な記述にヒットしました。

‘VAN多治見・橘浩介氏’の記事でした。 blogs.yahoo.co.jp/kousuke427sc/54246328.html…(リンク切れ)
この記事の中で氏は「VANの最初のブレザーは黒である・・・当時、紺は生地が無かった・・・」と述べています。ただ、記述の最後では「(私は)・・・そう聞いています。笑」と終っているので、厳密に言えば‘確証’ではありませんが、それでも私にとっては充分で、以前に見聞した事は概ね正しかったと思い満足しています。

ファイル 438-2.jpg橘氏が述べる御言葉から、もう少し情緒的にアレンジすると「VANヂャケの一番最初(先駆)のブレザーはブラックだ、IVY(VAN)の語源のとおり、神聖なるブラックである。何故ならばVANは先駆者(前衛たる先駆者)の意味であるからブレザーの黒は敬愛の意味も含めて栄光のしるしなのだ。」

こんな感じになると思うが、どうだろうか。何はともあれ‘THE BLAZER MAN’に乾杯しましょう。

my-wardrobe::nonsenseに戻ります。
  • 2008年02月17日(日)22時05分

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