去年の事ですが古い壊れた腕時計を2つ修理に出しました(m.i.n.e'sを参照して下さい)。それから直ぐに新品の機械式(自動巻き)腕時計が欲しくなり、購入したのがORIS(オリス)の腕時計でした。
オメガとかローレックスのように「どうだ!」って感じのビックネームじゃないですが、デザインが好きで気に入ってます。気に入っている…と言いましてもカミさんが使っているのですが。そのワケは後述致します。
かっては壊滅的な打撃を被ったスイスの時計産業も、どっこい生き残り、歴史のあるブランド名を現在に伝えその中の1つにORIS(オリス)の名もあります。現在のスイス製機械式(自動巻き)腕時計に使われているムーブメントの話・歴史等は時計愛好家さんのサイトを参考にして下さい。
ORIS(オリス)ビッククラウンポインターデイト、機械式自動巻き腕時計です。デザインが良いですね~、品があって清楚な感じがします。控えめな、でも惹かれる、内に秘めた風格、派手好みの人には好かれないと思いますよ。裏側はスケルトン仕様になっているのでムーブメントの動きを目で楽しむ事ができます。
ムーブメントのローターは赤色でカラーリングされています。ビッククラウン…大きな竜頭。オリスの特徴です。去年買った時よりも値上がりしているみたいですね。為替レートの問題かな。
ORIS(オリス)と出会ったのはTVドラマ「古畑任三郎」の中で、鶴瓶師匠が使用していたのを見た時が最初でした。今となっては題名までは覚えていないので調べてみると、第1シーズンの「第4話 殺しのファックス」で‘笑福亭鶴瓶師匠’が演じた犯人役‘幡随院大’がオリスを使っていました、1994年の放送なんですよね…
「でも、待てよ…本当にオリスだったかな?」と不安に思いましたが、私の灰色の脳ミソは「明らかにORIS(オリス)だよ」と言っております。誰か、裏を取って下され(爆)
当時はAudi80のローンの支払いとか甘茶無線に多額の資金を投入していた為に買えませんでした。そうそう、ちなみに近年では衣装関係に銭を投資しておりますが、甘茶無線に投資した金額と比較すればまだまだ可愛いモノです。趣味を通り越して道楽地獄に堕ちる半歩手前で踏み止まりましたけども。
元々腕時計マニアじゃないし、買うタイミングも無かったのでそのまま年月が経過し、去年やっと、購入した次第です。物を買うには‘気持ちの勢い’という情緒的なエネルギーも重要なファクターなんですな。爺さんの形見とオフクロに買ってもらった古い腕時計を修理した気持ちがオリスを購入する勢いになりました。
っで、どう言うワケなのか、「少し小振りのタイプを買おう」と、思ったんですよ。私の場合、40mm以上だと完璧に大きすぎます。オリスだと36mm、38mmが有って、ちょうど良い大きさなんですが、今回はそれより小さいタイプの32mmを買おうと思ったのです。
それで実際に腕に着けてみると、案外、印象は悪くは無かったですが、やはり38mmがベストでしたね。時計屋さんは「サイズが御気に召さないようでしたら、交換致しますよ」とか、連絡をくれたのですが「交換しないで、たまには、カミさんにプレゼントでも、しようかな…こいつを」と、仏心を出してしまったのですよ。
いや、カミさんと出会ってから、一度も、何万円もするような品をプレゼントした事が無いんです、私(爆)。
そんなワケで‘自分用に買ったのにサイズが不満だったからカミさんに押し付けた’と解釈しても結構です。やはり、カミさんは「こんなの返品してネックレスとか指輪にしてよ」と言ったのですけれども…当然ですよね。
何日か経って会社から帰宅した時に「ねえねえ!大変!あの時計、壊れてるよ、動いてないよ!」とカミさんが言いました。まあ、タネを明かせば、結局、自動巻きですから使っていないと動きませんわな。カミさんは‘機械式自動巻き’の仕組みを知らなかったワケですよ…やれやれ(爆)。
それで、「やっぱり、指輪とかネックレスの方が良かった」と小生意気な事を言ったので‘言い訳’を考えていたら、我ながら迷セリフが閃いたので言ってやりましたよ。「これからも、この時計のように、二人で時を刻んでいこうじゃないか」とな?…俺、バカじゃないですかっ?(笑)
んー…私が先に死んで、葬式の日に、カミさんが親戚衆の皆々に何か言ってる顔が目に浮かんできますよ。
腕のオリスを見せながら「あの人が唯一プレゼントしてくれた腕時計だよ、わたしゃ、指輪の方が良かったのに、ねぇ~」とか言いながら…でも、満更でもなさそうな表情ですな っふ。