2022年の暮れも押し詰まる頃に、我が家にC-bさん(弟さん)ご夫婦が挨拶にお見えになった。毎年盆暮れには、お二方でお見え頂き恐縮しておりまして、この時も年末の挨拶と、ごく普通の世間話をしていたのですが「今年限りで畑をお返しします、いや実はね・・・」と話を切り出した。
C-bさん(弟さん)と兄さんのC-aさんには10年位でしょうか、縁あって我が家の畑をお貸ししていました。因みに「C-*さん」としたのはそれ以前の借主にAさんとBさんがいましたので、Cさん兄弟は3代目の借主と言う事になります。
お話を伺ってみるとC-aさん(兄さん)が、この夏(2022年)畑からバイクで帰宅途中に眩暈を起こし途中で休憩したそうだ。近年の夏は暑いですから、ご高齢のC-aさんも大変だったと思います。それで「もう通いの畑仕事は止めにしよう」と決めたそうです。この御兄弟はそれぞれ所有の畑の世話もしなければならないので、もう潮時だったのでしょう。
それで早々に私とC-bさん(弟さん)で畑に出向き、実地検分と申し送りを済ませて「長い間、借りて頂きありがとうございました。いつまでもご健勝で」と二人共々深々と頭を下げてお別れ致しました。ここからが今に至る苦難連続の草刈小生のスタートでありました。
年が明けて2023年、畑の今後について私たち夫婦もあーだこーだと話し合っていたのですが、そんな事は二の次三の次のどうでもいい事態になりまして・・・実は2月に年老いた母の容態が‘もうそろそろ’になり3月には永眠しました。それからは、あっと言う間に4月に突入しました。
4月に入ると日常も気持ちも落ち着いてきて「畑が放置状態だったな・・・あ~ぁ」もう嫌な感しか無く、畑の状態はお察しできて、それでも一度は「見に行かなきゃな」と恐る恐る畑に行ったところ・・・「なんじゃあこりゃああ!」それはもう驚愕の状態でした。
尺が余ったのでAさんとBさん、Cさん御兄弟について少々ご説明いたします。
Aさん、Bさんと言うのは亡くなったオヤジ(先代、爺様とも)の鉄砲仲間(猟仲間)でした。先代の存命中から没後もAさんが畑を借りていて、その数年後にAさんも他界し、間髪を入れずにBさんがその後を継ぎました。時が流れBさんが他界した際には実の兄弟であるC-aさん、C-bさんと誼(よしみ)を通じて畑をお貸しする運びとなりました。
(私が知る限りでは)Aさんから始まって今回のCさん御兄弟の畑返却まで40年以上時が経っていると思います、今までお人柄が良い人たちばかりに恵まれました。今後はどなた様にも畑をお貸しする事は無いと思います。亡き爺様たちに合掌、そしてCさん御兄弟に幸あれ。
「4、草刈小生です・・・我が家の畑事情その2」に続きます。