第十三話「相棒その2 DELL Dimension 8400」 2005年07月21日更新
五月上旬、SX280の怪奇現象にこれから本格的に翻弄されようとしていた頃のある日、DELLオンラインのキャンペーンでDimension 8400も納得がいく価格になったので購入を決意した。
今回はDELLプリンタ720がもれなく「持ってけドロボー!無料プレゼントキャンペーン」だった。ちなみにDELLのキャンペーンというのは365日やっているようなものだ。何処かで書いたが極端な事を言えば代金を振り込んだその日に同じ機種がさらに安くなっている場合もある。
8250を約2年半使用した間にはセカンドHDDに160GBを内蔵、TVチューナー・キャプチャボード、パナソニックのDVD-RAMドライブを追加して性能的、機能的には全然不満は無かった。しかし、いつだったかメモリを増設しようと思った時に当時最新だったRDRAMも結局主流にはならなくてただ高価なだけのメモリ規格になっていたのには落胆した。
第六話「DVIとミニD-sub15-ピン」の終わりのところで書いたが背面のビデオ端子を見た時に8250を見限った。
ビデオボードだけ替えるという選択肢もあったけど、この際他のものと一緒に処分してサッパリしましょう、というワケだ。
C2/50Lから8250に替える時は「もう使えねェ!」と思って処分したが今回は「惜しみつつ」という心情は隠せない。
パソコンの世界は日進月歩、内蔵HDDはIDEからシリアルATA、CPUはHTテクノロジだのPen4の630だ540だとか、ホントにワケ判りません。最近ではPentium Dプロセッサ(デュアルコアチップ)が旬らしい。
この辺りは知らなければ知らなくても良いかもしれないし「ああ、そうなんですかぃ」と右の耳から左の耳で済ませても良いかもしれないが、だけど価格面の事だけは驚愕した。これは見過せない。
約2年半前のDimension8250の時は「コラムサイト02年12月07日新しい相棒DELLDimension8250」を参照すると送料・税込み約170000円(15インチ液晶モニタ付き、1万円キャッシュバックキャンペーン適用後)だったが、今回のDimension8400は送料・税込み約130000円(19インチ液晶モニタ付き、おまけのプリンタ転売後)・・・・この価格の落差はなんだ?。
【Dimension 8400の主な仕様】
■HTテクノロジ Pentium4プロセッサ 630 3GHz(2MB L2 キャッシュ、FSB:800MHz)
■チップセット 925X Express
■デュアルチャネル DDR2-SDRAMメモリ 1GB(512MBx2) PC3200
■Windows XP Professional
■160GB シリアルATA HDD
■DVD/CD-RWコンボドライブとパナソニックのDVD-RAMドライブ
■ビデオコントローラ ATI RADEON(R) X300 SE 128MB DDR(DVI/VGA/TV-out付)DVIとVGAのデュアルモニタ対応
■サウンド Creative(R) Sound Blaster(R) Live!(TM)24-bit PCIサウンドカード
■DELLワイヤレスキーボード マウスは使い慣れているA4 TECHのUSBボール式マウス
■12時間テクニカル電話サポート
(モニタ)
■DELL UltraSharp 1905FP HAS 19インチTFT液晶モニタ
■Dell サウンドバー(専用スピーカー、モニタの下に装着)
お話のついでに、おまけの「DELLプリンタ720」は「Lexmark」のOEMらしいと誰かが何処かで噂していた。
当初は未開封未使用品としてオークションで売っ払う予定だったが会社の後輩に譲った。
彼もDELLのPCを使っていたので丁度良かったみたいだ。後輩には「こいつは替えインクの値段が高いのでそれより安くするから買いなさい。付属している1セット分のインクが終わってプリンタを廃棄しても損とは思わない金額だから」と、安く譲ってあげた私は善人だ・・・と思う・・・思ぅ・・・
購入を決めた頃には8400の後継機の登場が既に一部では囁かれていたし、次期Windows 通称Longhornの足音も以前より増して早歩きになってきている状況は理解していたが、私は購入するには良いチャンスだと思った。
OSに関して言えばロングホーンが登場するのは早くても来年中盤以降、遅くて終盤らしいが動作が安定するのにそれから更に1年程必要と見積もれば次のパソコンの購入時期をおおよそ算出できる。つまり、私の次回パソコンの購入時期は早くても2007年の秋以降になると思うので、何事も無ければ約2年と数ヶ月の間8400を引っ張る事になる。
WinXPで使い続けるとしたらこれでも充分だろう、という読みだ。今からロングホーンを睨んでパソコンを購入する事なんて考えているならばそれは非現実的だ。CPUも日進月歩で高性能な新シリーズが続々登場予定なのだから。ちなみにLonghornの推奨メモリは「1GB」だそうだ。
8400の後継機はDimension9100という型式で登場した。筐体のデザインも一新されて垢抜けした意匠だと思う。
8400のCPUはHTテクノロジがメインだったが9100のそれはPentium Dプロセッサ(デュアルコアチップ)をメインにしている。
暫くの間は熱対策に苦慮するのでは?と危惧する向きもあるが新設計のモノには大なり小なり不具合があるのは当然だと思った方がいい。
もし今後DELLのサポートがより改善されて他のメーカーから所有欲を刺激するようなマシンが出現しない限りは約2年と数ヶ月後に9100を入手している筈だ・・・・なんて、そんな先の事を言うと鬼が徒党を組んで大笑いする。
さて、8400が我が家に到着して梱包を解くこの瞬間・・・感じてしまう いつものエクスタシー(爆)
しかし大柄なマシンで重量がある為「可愛い~♪」なんて、とても思わないのが気に入らない。この筐体になるとイメージは男性的だ。
配線も終わってワクワクしながら初めて電源投入♪・・・んー・・・?ん・・・?なんかへんだ・・・
ただただ、ひたすら内蔵FANがヒュ~~ウゥ~~ン~~と唸りを上げてエンジン全開みたいな感じで回っているだけ・・・
画面は真っ黒のまま、Winの「ようこそ」画面はいつになっても現れなかった。それをボ~~っと眺めていた私はアホみたいなもんだ。
FANの風量は凄かったよ、まるで扇風機並みの風だったからね。2、3回起動を試みてやっと「これは初期不良だ!」と自分を納得させた。
SX280の事でも難儀していたので、この日はとりあえずメールで「背面の診断ランプで表示されている色の種類と不具合内容」を書いてDELLに連絡しておいた・・・「おぃおぃまたかよぉー」、DELLのパソコンを信頼していたが、ちょっとばかりイヤになってきた。
次の日、DELLからの回答を読むと「筐体のカバーを開けてグラフィックボードの抜き差し、ボタン電池の抜き差し、FANコネクタの抜き差し」をやってくれ、と書いてあった。「ホンマかいな?」と本当にそれだけでいいのか信じられなかったので「これはもう電話するっきゃない!」と思い、即サポセンに電話した(DELLのサポセンに繋がるまでの時間は10分だったらラッキーだと私は思っている)。
サポセンさんから言われた内容はメールに書いてあった事と同じだった。結局、パーツ(メモリとかマザーボード関係かな?)の組み付け不良だったみたいで、それだけで済んで良かったと思ったがDELL製品への不信感は拭えなかった。
もしこれからもDELLのマシンを購入するなら、迷わず「24時間プレミアム電話サポート」を選択しようと心に誓ったよ、私は。
この事件以後、現在まで(7月)8400はすこぶる快調に動いている。やれやれ・・・
【補足】
1、Dimension 8400は後継機の9100に主役の座を譲り静かに販売終了となりました。
2、連載コラム「プライベート編」もこの第十三話で終わり・・・と思ったけど最近SX280の怪奇現象が再現したので、もちっと続くかな・・・