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第十四話「社内ネットワークの話、あれこれ」

第十四話「社内ネットワークの話、あれこれ」      2005年07月22日更新

第三話で‘Local Area Network System’なるものをでっちあげてWebサービスを始めた事を書いた。
Webサービスと言っても今は数ページで構成されているホームページの初期段階にすぎないが今後はさらに発展するだろう。
6ページを開くとHUBのメンテナンスをやり易いように設置してある場所を図にした‘社内HUBのルート概略図’なるものを載せてある。
その図には社内ネットワークにぶら下っている全てのパソコンも列挙してあり、数えてみると現在(7月)30台以上あった。

「あれから結構増えたな・・・」と感慨深く5、6年前の事をしみじみ思い出した。
‘けんちゃん’にも確かめてみたが、初めて「LANをやろう」と話を聞いたのは5年前か6年前・・・そんなに昔の事ではないが2人とも記憶がはっきりしなかった。
私自身はプライベートで01年4月Yahoo!ジオシティーズで初めてHPを開設しているので、その前後のトピックスを手繰っていくと「事始め」は2000年ではないか、と思ったりするが確信が無い。
お話は第二・第三・第五・第六話と時系列的に進んでいるが、ちょっとばかし今までの数年間を回想してみようと思う。

5、6年前、けんちゃんに「Mさん、ネットワークの勉強をしてみませんか?」こんなニュアンスで誘われたのが事の始まりだった。
(けんちゃんは私より一回り以上若い人で‘03年11月09日IBMシンクパッドX31の購入’コラムで登場)その頃の私といえば、まぁいろいろトラブって(旧斜に構えコラムのMainコラム参照)平社員に降格されていた頃だ。
最近パソコン歴を何処かで約10年と書いた記憶があるが実際には7、8年なので、この頃はまだ初心者レベルの状態だった。

「ウィンドウズの共有でやれば手っ取り早いですよ」とけんちゃんが言うから早々にLANケーブルとかHUBを自前で買ってきて私のPCと当時私の職場の階上にいた彼のPCを繋いたが、そのLANケーブルは会社には内緒で配線した。

初めて社内でメールを送受信した時は嬉しかったし不思議だった・・・「インターネットみたいだ」、笑っちゃいますよね。

ある日の事、上司がLANケーブルを見つけて「これは何だ」、その時、けんちゃんが上手に説明したと記憶している。それで、うちの上司さんも結構新し物好きなので継続的な試験運用を承諾してくれて拡張するようにも言われた。それに、それまで2人が投資した実費も研究費のつもりだったので予想外に回収できて嬉しかったりした。

それからが大変だった。夏の暑い盛りに2人で作業着が真っ黒に汚れる程ゴキブリのように這いずり回り、高い所にも登って怖い思いをしながら慣れないLANケーブルの配線とHUBの設置工事をやった。甘く見積もれば社内のLANケーブルの99パーセント、辛く見積もっても95パーセントは2人で配線工事をしたと自負しているし、コネクタの結線もセミプロ並みになったと豪語している。

当時は無知だったから「カスケード接続ってなんだ?・HUB/PC切り替えスイッチってなんだ?」・・・現在市販されているスイッチングHUBはオートマティックなんだよな。

それにあの頃は「ネットワークが繋がらなくなっちゃたよぉ、どーしよう」とか、今思えば初歩的なミスが大部分だったのだが、当時は2人ともずぶの素人だったからトラブルの原因がワケが判らなくて右往左往した。
初歩的なミスもパソコンでの設定間違い・HUBの接続間違い、ポート故障・ケーブルの接続不良等様々で、それが複合的にトラブってしまうと素人には敷居が高いレベルになってしまうので、いろいろ勉強になったと思う。

その後は社内ネットワークに繋がっているパソコンも少しずつ増え、歩みは鈍いがネットワークの輪は広がっていった。
我が社の良かった点はネットワークの整備が世相よりも遅かったので市販のLAN関係周辺機器は格段に安く入手できるようになっていたしウィンドウズも95以降は圧倒的多数になっていたのでネットワークのパソコンはWinマシンを中心に考えればよくて、参考書を片手に小規模なPeer to Peer型のLANなら素人でも構築できる時代になっていたのだ。

このLANを何も問題無く活用しているし慣れているから、もし半永久的に閉じられた「Peer to Peer型の社内ネットワーク」のまま続くと仮定するなら無理して他の手法のネットワーク共有サービスなんか構築しなくてもかまわないと思っていた。
仕事上では「便利・コストが掛からない・管理が容易」が優先されるべきだし、我が社には我が社の事情というものもある。
また、専門業者の施工に頼る社内ネットワークの導入は、中小企業の我が社においてはアナログ的な意思疎通が重要な場合が非常に多くて、もし設備投資してもコスト的にも割に合わないし利便性が低いと強く主張していた。

ただ、Microsoft Windows Networkのワークグループで表示されている各パソコンのアイコンをクリックしてフォルダの覗きっこも慣れれば良いんだろうけど私は生理的に好みではないし、それに、まどろこしくないか?あれは。

できることなら
「インターネットのように」ならないものか、と思いつつあった。この「インターネットのように」と言うのは「IEのようなWebブラウザを使用してホームページを閲覧するような手法」という意味なのでWebサーバとかいう概念はまだ持ち合わせていなかったが単純に「LAN内でホームページを提供できれば楽しいかな・・・」と、その楽しい方法の為の手段に興味を持ち始めた。

つまり、簡単に言えばLAN=擬似インターネット化だ。

・・・・・・・・つづく

  • 2005年07月22日(金)22時55分

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