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第十五話「社内ネットワークの話、あれこれ其の弐」

第十五話「社内ネットワークの話、あれこれ其の弐」   2005年07月29日更新

私はいつからLAN(社内ネットワーク)を擬似インターネットとして意識し始めたのだろうか、と記憶を辿ってみるとコラム‘IBMシンクパッドX31の購入’の内容では03年7月にNECのLivie-NXノートPCを、けんちゃんから譲り受けた際に、それ以前にIBM 560Eは役不足になっていた書いてある。

それから私の部署の社内ホームページ開設が03年6月9日という日付だから、もう少しだけ前の頃にサーバソフト類を導入したようなのでそれ程昔の事ではない。

「LAN内でホームページを提供できれば楽しいかな」・・・その方法を調べてみるとネットワーク上にWebサーバがあれば可能らしいが、その肝心のサーバマシンが現状では存在しないのでさらに調べるとWebサーバソフトを自分のPCに導入すればいい事が解った。

当初はたまたま検索に引っかかったサイボウズという業者がフリーで配布していたWebサーバーソフトを使った。これは手軽で使いやすかったが、のちにWindows98のCD-ROMに入っていたPWS(Personal Web Server)に変更した。
替えた理由は、記憶が曖昧模糊で申し訳ないが、これはCGIが動かなかったのでPWSに変更したと思っている。

MailサーバはフリーソフトのPMailSrv(Personal mail Server for Windows95/NT4.0)が比較的、敷居が低く使い易かったし、メーラーも一般的なOutlook Expressが使えた。私が初めてつけたメールドメイン名はtp560e・・・つまり****@tp560eというメールアドレスになる。

次のLivie-NXノートPCにした時には*****@Lavie-nx.ma.jp、社内メール専用なのでドメイン名は何とでもなるんですね。

ここまで書いた時、「?」と疑問が頭をよぎった。それは前回のお話で「初めて社内でメールを送受信した時は嬉しかった」と書いているが、その時のパソコンはFMVビブロノートPCを使っていた時期で560Eは無かったから一番初めは何の手段を使ったのだろうか?と。

んー・・・嬉しかった割には、まぁ情け無い話だがPersonal mail Serverを導入する以前は何を使用していたのか失念している。Win95標準のExchangeとも思ったがそうじゃないみたいだ・・・Mailサーバを使わない方法には違いないと思うが。

それと同じような話で、Mailサーバを導入以後CGIを動かす為にPerl関係のソフトもインストールした記憶があるが今となっては何を入れたのか定かでない。第三話でC2/50Lに導入しているソフトを紹介しているが、それ以外のソフトである事には間違いない。

失念しているのは当時から現在に至るまで自分のcapacity以上の事をやり過ぎているせいだ、と御理解願いたい。

さて、部署の社内ホームページは全然真面目な内容ではなくサンプル的で「ネットワークでこんな事もできますよ」と皆にアピールしたかった。トップページの見出しが凄い、「ようこそ!我ら特攻野郎凹チームのホームページへ」ときたもんだ。

とりあえず部署のHPの体裁を繕っているが画像は全て某戦争映画からパクってきた。でも動画だって掲示板だってあるんだよっ!と。

そんなものでも私にとってはエポックメーキングで、こんな事がLAN上でも本当に自分の手で出来たのだから嬉しくなった。

CGIも無料HPスペースのレンタルサービスの注意書きで「CGIはローカル環境でテストしてからサーバーにアップして下さい」とかの意味も以前は全然理解不能だったが、ローカル環境とは「こういう事を言っているんだな」と認識した、やはり実体験は必要なのだ。

こうして「もぐりサーバ2号機初期バージョン」が誕生した(この時は2番目の鯖だとはまったく気が付いていなかったのだが、後記参照)。

「LANを擬似インターネットにしてHPとCGIが動く環境にするには?」という私自身のあくまでもプライベートな欲求と興味の方が「社内ネットワークをどーしよう・こーしよう」という崇高な気持ちより優先していたのが正直な話だ。

それで結果的に仕事用のパソコンをサーバにした私の動機は不純だったかもしれないが「パクってきた知識」が実体験を基に「生きた知識」になったのだから非常に有益になった事は言うまでも無いし、それで「みんなに情報を提供できる」っていうんだから仕事も結構楽しくなったりする。

それから後に、調子に乗った私は特定の人たちに「隠しホームページ」を提供した事もあった・・・えっ?内容ですか?それはヒ・ミ・ツ。

職場の社内ホームページを作ってからK先生に(第三話に登場)「おい、部署のHPを作ったから見てくれ」と言った時、K先生は「おれ、とっくに作ってあるよ」とニヤリと微笑んだ。私と同じように仕事用PCにサーバソフトを導入して、そして作った社内ホームページは「以外にも!」真面目に仕事用だったので驚いた。

明確な導入時期は聞いていないが私より1年以上前に立ち上げていたらしい・・・しかもK氏の鯖は私が使っているPWSなんかじゃなくてWinで動く本格的な手法を用いたサーバだった。導入した動機も私同様「不純な動機の楽しい方優先」だと推測しているが・・・図星だろ?おぃ。

時系列的には上記のお話と前後している可能性大だが、社内ネットワークで初めて「FFFTP」ソフトを使ったのはK先生だった。私も自宅ではホームページを更新する時にお世話になっているソフトだったが社内ネットワークで使える用途があったとは盲点だった。

我が社にもCADマシンが5、6台ある。CADソフトを使っている時のOSはソラリスだが、そのマシンはウィンドウズでも動くデュアルブートなのでネットワークにも繋がっていた。ソラリスにはFTPサーバが生きているのでCADデータが欲しい時に彼は「FFFTP」ソフトを使って直接ソラリスからデータをダウンロードしていた。

それだけならまだ可愛いがK先生は何と!CADデータからDXFデータへの変換ソフトを自前で作ってしまうPCの達人なのだ・・・ニヤリと笑うその表情がexeチックに見えてしょーがない。

「WebブラウザもFFFTPもMailも使えて、CGIだって動く」・・・LANは「擬似インターネット」だと確かに認識した。そして社内ネットワークは「不純な動機の楽しい方優先」が原動力になって進化していく。

・・・・・・・・・・・・つづく

  • 2005年07月29日(金)23時11分

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